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2005-05-29

音楽教?  NO 1171


 夜遅くに電話があった。コンサートの来場者でお忘れ物の問い合わせ。ご自分が座っておられた席をおっしゃり「ありませんでしたか?」との内容。

 コンサート終了後に必ず忘れ物チェックを行っているし、昨夜はすべての椅子を1階に移したこともあり、その事情をお話し申し上げた。

 遺失物は高齢者向けに発行されている市の優待パス。ハンドバッグの中に入れられていたそうだが不明に。<お手洗いにでも?>と伺ったら「それはない」とのこと。妹様とご一緒でハンドバッグを託しておられたそう。

 徹底的に調べてみますとお応えし、スタッフに連絡を取ってしばらくすると、また電話。「ごめんなさい。あったの」でホッとした。

 手帳のような物に挟まっていたみたいだが、発見に至ったことは何より。多くの方々を迎えるということは様々な問題も発生するが、12月のコンサートのお忘れ物、眼鏡と家の鍵らしいものは未だにお預かり中。

 さて、朝からスタッフからの電話。私の知人から電話があり奥様が危篤という一報。ご入院されている病院もご自宅も他府県、ご不幸を迎えられたらご自宅で通夜をというご要望から、その際の態勢について指示を出した。

 その地域は土葬の習慣が残っているそうで、電話を対応したスタッフが未体験ということから固まったそう。それは無理もないこと、そんな地域の土着した習俗は想像をはるかに超える世界があり、「大阪では、こうです」なんて押し付けはいけないと教えた。

 明日は友引の日だが葬儀がある。気が付けば、もう6月を迎える。出勤道中で咲き始めた紫陽花を目にするが、また黒い服が辛い時期の到来だ。

 そんな往き帰りに多くの方からお声を掛けられた。「昨日のコンサート、今度いつ?」というのが大半。チケットの予約をいっぱい頂戴して配達が大変。本気で入場制限を考えなければならない状況になってきたみたい。

 ご参加くださった皆様の「合唱」が大歓迎されたようで、心の中で「合掌」申し上げながら次回のスケジュール決定を急がせた。

 自宅の近所で出会ったご夫婦からも嬉しいお言葉、だが、ちょっと気になる発言があった。

「社長、昨日のコンサートは最高によかった。歌いながら思ったのだけど、まるで宗教の世界に入り込んでいるみたいだよ。『音楽教』とでも言うか?」

 私は、それは演奏された彼女の持つ不思議な魅力が原因していると考えている。1曲の旋律を終える際の指先のタッチが普通ではない世界。それは音楽に造詣深い方々に共通する感想で、上述のご夫婦も同じご意見だった。

  こうなれば「三鈴教」か「三鈴宗」でも設立を?なんて冗談まで飛び出したが、今回、彼女のファンが一気に増え、お帰りの際にシーン・メンバーのお申し込み で大混雑、用紙を持ち帰られ、わざわざ今日ご持参くださった方々が多くあって驚いたし、お電話から3人、5人分と申し込み書をいただきに伺った方も数件 あった。

 夜食を共にしたスタッフに「今後、コンサートの司会も頼むぞ」と言ったら、「やりますけど条件付きです」と返された。その条件、何と「久世教もおられることをお忘れなく」だった。
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