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2005-07-18

暑さ、大変ですね?  NO 1214


 近畿地方の雨明け情報、そんな中、九州への出張が飛び込んできて参っている。これまでに何度か宿泊したことのあるホテル、空港からも最寄りの特急停車駅からも非常に不便な場所なので<車?>なんてことも考えている。

 また、日本の歴史に名高く、誰もが知る世界の慰霊式典のプロデュースと進行に関するお問い合わせもあった。

 中国、四国を中心とする瀬戸内海から東シナ海まで、勇壮に散ってゆかれた多くの方々の慰霊。難しい条件が山ほど課せられるだろうが、担当するとなれば多くのプロスタッフを集約しなければならない。

 さて、社員募集に関してだが、ハローワークを通して多くの履歴書が郵送されてくる。また、弊社のHPのスタッフ募集のページから応募されてくるケースも多い。

応募の動機として綴られた中に葬祭業の将来性や弊社のオリジナリティについての記載が多いが、人事担当役員から回ってくる内容に目を通すと国語力の著しい低下に衝撃を感じてしまう。

 私の「独り言」のレベルも低いが、日常の「話し言葉」そのままでしたためられていたり、誤字、脱字の多さ、そして句読点に唖然とすることも。

  達筆を期待するつもりはないが、最低限度のマナーとして<便箋選びぐらいは考えなさいよ>と教えたいことも少なくない。レポート用紙ならまだしも、中には 一般的なノートを千切った痕跡そのままで同封されているケースもあり、それだけで書類選考から外れるのは当たり前。若いスタッフ達からも「信じられませ ん」との哀れみの同情感も。

 葬儀社とは社会常識と国語力が求められる。供花の受注時の電話のやりとりでも重要な問題。基本的な漢字ぐらいは知っていて欲しいものである。

  昨日の号で<HOME>接続した「空飛ぶ水冠」さんのページ、また「出たとこ勝@負ログ」さんのブログなどを拝見すると、<こんな文章が書けるの!>や <こんな発想が出来るの!>と「感嘆」の世界に尽きてしまうが、ただ憧れるだけにしておかなければ自分を見失うことになり、それこそ「邯鄲」の歩みという 結果を迎えるだろうと心している。

 大卒で20代後半という方の手紙を頂戴した際、ビジネス社会の常識が全くなく、掲示板の書き込みレベルだったことにショックを感じたが、日本の文字文化の将来に憂いを抱くのは私だけではないだろう。

  これだけ発展したネット社会、そこで学べることも多くある筈。漫画やテレビ番組の質も低次元な時代、喋りのプロであるアナウンサーさえもバラエティ風から 芸能人化されつつあるもの情けない社会。私が学んだ時代は厳しいプロ意識を叩き込まれたもの。あれから約30年の月日の流れ、言葉と文章が急激に低下して しまったような気がする。

 それらを物語るひとつの例がマニュアルの繰り返し、マクドナルド、コンビニ、ファミレスのスタッフから聞かされる「鸚鵡返し」のような機械的言葉、それは現代の社会風潮を見事に物語っているようにも感じて寂しさが募る。

 今日の葬儀は大変だった。これだけ会葬者が多い葬儀は少ないが、この暑さの中で多くの方々がご出棺をお見送りされたことが印象的だった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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