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2005-08-04

熱く燃える前に  NO 1231


 会社の駐車場に珍しい車が入っている。イタリアの名車アルファロメオの新車で<誰?>と思って社内に入って確認したらデザインを専門とするクリエーターの方。前回までジャガーで来られていた人物だった。

 HPリニューアルに関し、彼のデザイン感性が欠かせない。そんなところからご無理を願っているのだが、その彼が今回の担当責任者である弊社役員の一人に驚いたそうだ。

 パソコン技術に長けている。完成した後の内容変更はすべて自社スタッフで進める。日々に変更可能なHPにする。そんなやりとりとなったそうで、飛び交った専門用語は私にとっては宇宙語みたいな感じだった。

 今月末頃にリニューアル発信となる予定だが、この「独り言」の他に何か書かされそうな雲行き。日課の仕事が増えるみたいで大変だ。

 部屋に掲げられたカレンダーに次々と先の予定が書き込まれている。コンサート、会合、講演、式典など様々だが、いよいよ体調管理が重要となってきた。

 遠方での講演には気を遣う。車が便利だとしても列車や飛行機を利用するのがマナー。渋滞で遅れましたで穴を空ければ以前の問題。とすると欠航の恐れもあり前日入りと考えてしまう。

 さて、弊社が加盟する日本トータライフ協会が発信するコラム「有為転変」だが、今日の号に慰霊式典のことが書かれていた。最近の交通機関のミスの多さを考えると、将来「慰霊式典」の日がいっぱいになる恐れがある。

 自身が今日あるのは<これまでに被害に遭遇しなかったから>と、幸運な人生に感謝しなければ犠牲者の皆さんに申し訳ないような気がするし、慰霊式典が新しく増えない社会であって欲しいと願っている。

 JR事故の際に書いた「加害者主催の慰霊式典は行うべきでない」という考え、それが指摘した通り遺族側の反発で進まなかった事実があるが、自治体を中心として式典を行う方向で調整が進んでいるよう。

 慰霊だけではなく「安全の誓い」もコンセプトとして付け加えられるようだが、意義と意味のある式典になることを祈りたいし、適切でない表現で恐縮だが、犠牲者の方々のご遺族が悲しみの中で「命の語り部」となっていただくことも供養になると信じたい。 

 電車内で暴れた高校教師が警察官の保護過程で急逝し、関東の公立病院の医師が街のシンボル的創作物を破壊したというニュースがあったが、どちらも酔っ払っていた事件。先生と呼ばれる人達が酒で自分を失うとは情けない。

 一方で柔道の合宿中に中学生が亡くなった悲しい出来事もあったし、高校野球で高知の高校に問題があったよう。どちらも教育という観点からは以前の問題だと思ってしまう。

 熱く燃えることも大切だろうが、その前に<もしも!>と考える余裕がなければ教える立場は失格だ。命、悲しみ、辛さを知ると「臆病であれ」という意味を理解されるだろう。

『加害者になるな、被害者になるな』が私の葬儀社としての経験から学んだ人生哲学だが、高知の高校の生徒達が加害者意識を抱くか被害者意識を持つかによって、今後の人生観が大きく変化することを学んで欲しいと願っている。
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