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2005-11-11

恐怖の世界  NO 1329


 昨日、宇宙のことを書いたが、「?」を感じられた方が多いと想像している。補足するつもりはないが、ちょっと地球の外から世界を眺めてみよう。

 中東で自爆テロが続発している。フランスでは暴動が発生、アジアでは六カ国協議が進められたが米朝の折り合いが付かず休会、愚かな国家主導者の「核」という名のオモチャで振り回されている。

 過去ログに何度も書いた「戦争と宗教は、人を変える」ということ、宗教を開いた人達には共通して宇宙観があった筈。なのに現在の惨憺たる荒廃した社会は<どうなってしまったのだろうか?>と疑問が生まれる。

 イラク国内が選挙に向けて動き始めた頃、衝撃的な考え方があるのを知った。所謂「原理主義組織」の掲げる攻撃姿勢だが、「人間が法をつくるのが民主主義。それは大きな誤り、神のみが法をつくれる」という考え方だった。

 それからすると立候補する人達は、すべて「神を目指している」となり、想像を絶する選挙妨害行動が始まってきた。

 彼らにとって、これは「宗教を背景とする」正当性のある戦争であるということ。この理解は我々平和な現在の日本人では無理だろう。

 その背景とは「他神教」の信者をこの世から抹殺することと言えば分かり易いが、聖戦という美しい言葉に包まれ自爆行為に走る多くの若者達、そこに「自身を殺してはならぬ」という教祖の教えが伝わっていないよう。

 イスラム教は、原則だが「自殺行為」を罪としている筈。我が国も暗い歴史として「神風特攻隊」のような悲劇があるが、それは戦争という中での対「軍人」としての行動で少しは救いがある。

 しかし、ホテルの結婚披露宴会場で自爆するとは恐ろしいこと。これは間違いなく「宗教」ではなく「讐狂」行為、それだけに洗脳された未知数の人達の存在を忘れてはならないだろう。

 アメリカで起きた同時多発テロのことを思い出したい。信じられないことが発生したが、あれから現在までに何がどのように変わったのだろうか。イラク戦争に突入し、今も連日多くの人達の犠牲が続いている。

 家族が突然「遺族」となり、その日から永遠に悲しみの憤りに包まれてしまう。そんな悲劇が麻痺するぐらいに多発している。

 世界宗教者連盟という組織もあるし、誰もが知る「ローマ法王」の存在もあるが、祈りだけでの解決が不可能なことは明白。

 事故の犠牲者の葬儀を担当する時、いつも「祈りしか出来ないの?」と疑問を抱きながら残念な想いで司会をしてきたが、このまま進めばそんな葬儀が間違いなく増えることになるだろう。

  小泉劇場と言われた選挙もあった。そして、我が大阪のややこしい選挙が始まる。誰も改革について叫んでいるが「命の教育」について語ることはない。辛い体 験、悲しみの場を知ること、それは間違いなく人にやさしくなることを教えてくれる。「利他」の文字が辞書から消えないことを願っている。
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