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2005-11-21

縁の拡がり  NO 1339


 就寝前の薬を服用し、久し振りに缶ビールを半分だけ飲んだ。そのお陰でさっぱりとした目覚め、出張中に対応出来なかった残務で走り回ってから出社。すぐに音響のセッティングを済ませておいた。

 ご来社の予定者名簿を確認したらいっぱい。夕方に3件のお方がバッティングしてしまう。そこで抵抗のないように順番を決めた。

 そんな中、広島からご丁重なお礼の電話、「行ってなかったら一生後悔していた」と申し上げ、今は満中陰までのご法要を重視とアドバイス、大阪弁でいうところの「けったいな」葬儀でなかったかな?と伺ったら、皆さんから好評だったそうでホッとした。

 塾生達との出会いに感謝をされていた。それは、私も一緒。それぞれが送信してくれた弔電の本文内容が素晴らしく、そこに感じた「悲しみのプロ」らしい心配りが嬉しかった。

 さて、ある葬儀のこと。ご遺族は病院での長い闘病生活のことがあり「一晩、自宅で過ごしたい」とおっしゃっていたが、町会長さんから「出来たら今晩の通夜、明日の葬儀で」とご要望が入った。

<なぜ?>と不思議に思って事情を伺ったら、葬儀のご希望日が町の行事と重なっている。それによって近所の多くの方々が参列できないそう。

 やがて、ご親戚の方々が話し合われ、ご遺族の意見で進められることになり「お通夜のお参りだけで」ということが決定したが、間に立たれた町会長さんに非難が集中してお気の毒。そのフォローに担当責任者が苦労していた。

 この町会長さんは中々の人物だった。「これは、遺族が決めるべき問題。それが優先だ」と皆さんに力説されておられたから。

 町会長さんのお人柄も様々、ご自分が贔屓にされる葬儀社以外の場合には不機嫌となるお方もいらっしゃり「当町会は**葬儀社だ」なんて言葉が出てくることが少なくない。

「車はニッサン」「テレビは東芝」なんて「町律」がどんなおかしなことか気付かれないのが悲しい話。ご遺族を二重の悲しみにさせる悪習のひとつだと考えている。

  葬儀社の営業戦略に多いのが病院との癒着にもうひとつ、自治会や町会との裏契約。そこに必然としてリベート問題があるが、弊社は一切しない姿勢を貫き通し ている。我々が最も重視しなければならないのは「故人」と「お悲しみのご遺族」で、お客様からの直接依頼が多い弊社は、そんなところから疎んじられている かもしれないが、それは私の精神であり誇りでもある。

 嫌な話題を書いた後は「美しい話」を。過日のコンサートで少年の心臓手術について 触れたが、私がそれを知ることになった「クローバーママ」さんのブログに「出たとこ勝@負ログ」さんもご参加くださり、この運動の輪が広がったことが嬉し いこと。ネット社会の素晴らしい部分の利点が活かされたように思っている。

 お二方のブログは、弊社のリンクのページから接続されています。どうぞ、ご訪問いただき、和のつながりが拡がることになればと願っております。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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