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2005-12-05

郷愁♪♪  NO 1353


 未明から久し振りの雨、気温が一気に下がって寒い朝、出勤途中に近所の喫茶店に立ち寄ってしばらくすると見慣れた車が。

「おはようございます」と入ってきたのは弊社の女性スタッフ、マスターに依頼されていたメニューポスターを届けに来ていた。

 コーヒーを飲み終え<これ幸い!>にと、彼女の予定を変更させ会社まで送ってもらい、覚悟をしていた寒さから救われたが「歩く」という行動を欠いたのは不健康だと反省も。

 緊急を要するメールの返信を次々に進め、続いては多くの郵送物に添える手紙を書いたが、シナリオを書くより何倍も難しく、紙の消費と共に髪も薄くなりそうだ。

 松山の塾生のブログに「熟睡」というタイトルがあった。懇意にしている友人2人が「布団に入って3分経ったら眠っているよ」と言っていたのが羨ましい。

布団に入って最低1時間を要する私、すぐに眠ることが出来ることと食欲があることは何より健康で幸せだと返しているが、熟睡や爆睡は叶わぬ夢である。

 帰宅してからニュースを観ると、金剛山や高野山も雪化粧。室内でもストーブがなければ堪らない冷え込みだったが、娘ファミリーのHPを開くとかなりの積雪。マイナス10度ぐらいだそうで、酷寒シーズン突入の中で孫達の健康を祈っている。

 そんな中、「お歳暮」をいっぱい頂戴して恐縮。毎年ずっと恵贈くださっている青森県の名産「山芋」もあって手を合わす。不思議なご仏縁で結ばれた八戸市の葬儀社さんからだが、あまりにも大きく育った立派なもので、スタッフ全員が驚いていた。

 そうそう、随分前に書いたことのある私の好物「水飴」も頂戴した。最近に話題の「三丁目の夕日」ではないが、幼い頃、樽に入った水飴を売りに来ていたリヤカーの光景を懐かしく思い出し、その薄茶色の飴に、何とも表現出来ないような思いを抱きながらいただいた。

 百貨店で売られているものは透明のものばかりで、薄茶色のものは何十年振りのことだろうかと感謝いっぱい。ひょっとして、この「独り言」をご笑覧くださって?と思っている。

 プレゼントの品選びは難しい。これまでに感動や感銘を受けたプレゼントがいっぱいあったが、この水飴でまたひとつ増えたことになって心から嬉しくなってきた。

「嘘っ!!水飴が好物ですか!?」と言ったスタッフ、いかにも「変なオジサン」風に感じたろうが、人それぞれに思い出があり、ノスタルジーとはロマンなのである。

 今年に亡くなられた「石津謙介」さんは、ファッションの世界で超有名人であられたが、ふと「ダンディ」について語られていたお言葉を思い出した。

 ダンディーとは他人がとやかく言うものではない。その言葉は若い人達を対象にするものでもない。永年生きて自分自身に自惚れる気持ちがなくてはそう称されない言葉だ。

 確か、そのようなことを仰られていた筈だが、最近になってその意味が分かってきたような気がする。私がそんな表現で呼ばれることはないが、ロマンチストでノスタルジアであることを恥ずかしくも自称している。

石津謙介さんが言われた「アイビールックは風俗的ファッションだった」という言葉も印象に残っているが、水飴でそんな思いに浸らせていただいた日であった。
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