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2005-12-17

氷点下の中で  NO 1366


 朝からあちこちの地域で行事が行われている。お年寄りの会では幹事の方がパソコンとテレビモニターで企画された時間があるが、それがうまく運ばないという電話からスタッフ派遣の要請があった。

 最悪の状況に備え、コンバーター以外にプロジェクターとスクリーンを積ませて送り出したが、どうやらパソコン自体に問題があったみたい。

 私は、女性団体の会。終わってから十数人の役員さん達とティータイム、そこで数日前の葬儀と今日、明日の葬儀について「突き上げ」的な要望が出てきて往生した。

「何とかしてよ!」が発端、厳しい冷え込みの影響で参列される方々が大変、弊社のホールで通夜や葬儀をと、まるで団体交渉みたいになった。

「多目的ホールでしょう?葬儀もやってよ。参列して風邪で寝込んでいる人もいるのよ」

 この地域の会館での葬儀は、式場内に入れるのは30人。お寺さんがお独りでこれだから、3人お入りになったらもっと少なくなる。親戚の多いケースでは遺族以外は外ということもあり、参列者は全員が外となる現実。

  こんなご意見は暑い夏頃にも多くあったが、はぐらかせてきたというのが正直な対応だった。元々「葬儀式場」として設計された建物ではなく、コンサートや講 演会場を中心に考えてきたが、ご出席くださった方々のご体感からそんなお声がますます強くなり、この冷え込みで一気にぶつけられてきたようだ。

「受付の人も参列者もみんな暖かい中って、いいじゃない。それに全員が着席して祭壇も見えるでしょう?」

 次々に出て来るご意見は「ごもっとも」ということばかり、対応に難渋していたら「人助けだと考えなさいよ」ときついお言葉も。

 こんなご意見は、これまでにスタッフ全員が何百回も伺ってきていた。通夜や葬儀を担当する度に集中砲火の如く浴びせられてきている。そんな際、彼らが返してきたのは「社長が絶対やらないのです。頑固ですから」ということ。

 お陰でそんな人達からも「変なオジサン」視されているみたい。「お茶代、私が」と「這う這うの体」でお先に失礼してきた。

 低気圧が通過中だそうで夕方に突風が吹いた。夜の気温は氷点下、明日の最高気温は4度ぐらいと予報が。

 そんな中、勲章や褒章を受けられた方の葬儀があったが、その「証」を祭壇に飾ることが出来ない。ご実家が山間部、大雪でどうにもならないというご事情から。

あちこちでクリスマスモードの電飾を見るが、そんな時期に、今日、全国で約3000件の通夜と3000件の葬儀が行われている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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