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2005-12-05

人<財>募集から  NO 1354


 写真は、過日の「笑いと健康講座」から落語の光景です。

 昨夜から大阪は猛烈の風と寒さ、身も心も悴むような酷寒と言えば北国の人に叱られるが、あちこちでテントが飛ばされて危険な状況も。  

 北九州や山陽道が雪のために通行止め、中国道の大半がチェーン規制という情報もあったが、ついに冬の季節の到来。そんな中、冷え切った身体に今日の銭湯は最高、極楽気分だった。

 さて、現在「人材」募集を行っているが、全国各地から問い合わせがあり、その対応も大変みたい。

 これらは何度も書いたように、我々葬祭業が成長産業と考えられる社会風潮があるからで、そんな問い合わせの増加現象は、斜陽産業であると断言する私にとって皮肉。

 他府県からの問い合わせに多いのが同業他社の後継者さんだが、男性だけではなく女性が増えてきたのも特徴。

 中には「給料は不要です。2年間教育を」というのもあったが、そんな対応は一切しないので誤解されませんように。

 最も困っているのが「1ヶ月」から「半年」という研修目的の入社希望。受ける側の重圧を考えていただければ幸いだが、「石の上にも・・」の諺のように、3年経過したら成長できたと考えたい。

弊社では3ヶ月の研修期間を経て正社員となり、企業義務である社会保険、雇用保険、厚生年金は勿論のこと、年金基金に加入する規約がある。

入社日から規定の報酬を支払うのは当たり前、料理人の世界にあるような修行制度は行っておらず、悲しみのプロを目指す方を人物主義で迎えている。

 志望動機を拝見すると「身内を亡くされた体験」が多いことが分かるし、中には弊社が担当した葬儀の遺族や親戚の方もあったが、「スタッフの皆さんの仕事振りを見て感動しました」なんてあると「入社させなさい」ということになり、いつも人事担当から叱られている。

  最近にユニークな志望動機があった。現役のブライダル司会者の方だが「披露宴の司会者に将来性はなく、今、葬儀の司会に転換するべき時」と書かれていた が、そのきっかけとなったのが先日に書いた「拍手のない新郎新婦の入場」と「拍手をする葬儀」だったそうで、「衝撃でした」と感想にあった。

 ホスピタリティという観点からすると女性スタッフの起用が大切だが、「寿退職」という問題が淋しいこと。会社と本人の両者が「ここまで育ったのに」という嘆きの会話。披露宴に招かれて祝辞を述べる心境も複雑。

 葬祭サービスも個性化、多様化なんて当たり前の社会、どんどんグローバル化しつつあり「着付け」「美容」「保育」「介護」「留守宅警備」「引越し」「仏壇遷座」なども必要な時代。

ご遺族に賛同と歓迎されるサービスの構築こそ我々の使命だが、弊社が加盟する日本トータライフ協会のメンバー達は、研修会や互いの情報交換を通じて最先端サービスの実践に取り組んでいる。

 自身を研く為に「悲嘆」や「カウンセリング」を学んでいるメンバーもいるが、そんな陽の当たらない勉強こそが、我が業界に文化をもたらせてくれるキーワードだと確信している。
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