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2005-12-08

世の中、どうなるの?  NO 1357 


 小学生の女の子が二人続いて被害者になった。一件の犯人は不明のようだが、愚かな加害者が増えた世の中は恐ろしい。同じ歳の孫を持つ立場で悲しみが一入。子供達に「ごめんね」と手を合わせよう。

 一方で医師、建築士が信じられない事件の加害者に。また、麻薬事件と女子高生に破廉恥な行為に及んだ2人の僧侶も逮捕されていた。

 僧侶も「導師」という立場もあり、「師」や「士」の失墜事件に正常な人達の嘆きを拝察する。

 そんな事件を報じるテレビのニュース、観ていた数人が「将来のすべてを棒に振るのに馬鹿な連中だ」と語り合っていたが、その会話に疑問を抱いて割り込んでしまった。

 加害者の将来の前に「被害者の将来」と「遺族の将来」を考えて欲しいということ。

 昨日、知人の損害保険のプロが信じられない話をしていた。自転車と接触事故を起こした女性が、「自転車が私が通るところへ来なかったら事故は起きていなかった。私も被害者よ」と言い張り、怪我をした被害者に謝罪の言葉を一切掛けないと言うのである。

 こんな女性が車を運転していることも恐ろしいことだが、それよりも、こんな考え方の人が存在している社会が恐怖ではないか。

 社会の常識が大きく変化しつつある。我々の仕事でも恐ろしい現実が起きてきている。弊社でそんな体験はないが、同業の数社が体験した最近の葬儀の傾向に寒気を感じた。

 葬儀の依頼に参上し、そこで伺った第一声が「焼くだけでいい。幾ら掛かる?」というケースがあったそう。

 我々の仕事は「処理業」ではない。人間とはこの世に「生を享けた」だけで崇高である存在、それなのに親を送るのにそんな言葉が出てくるとは、それこそ「人でなし」ということになるだろう。

 ここでお気付きいただきたいことがある。冒頭から上述した事件のすべてが「人でなし」の行為であることだ。

 国会の証人喚問まで話題になっている建築士問題だが、人が入るマンションやホテルにこんな「悪巧み」はないだろう。建築というものは少なくとも孫三代まで考える「匠」の世界の仕事である筈。

 悪巧みのグループは、きっと「死ぬまで秘匿」と話し合っていたことも予想されるが、「墓に持って行く」なんて言葉はあの連中に似合わない。「人でなし」は「墓」に入る資格はない。「墓」という字の中に「人」という文字があること知るべきだ。

 変なオジサン風に分析すれば、加害者に共通することがある。それは「あの世」の存在を信じていないということ。

人と呼ばれる最低条件は、墓に入る資格を有すること。それが小さな石ころでもいいではないか。祀ってくれる人、参ってくれる人が居ればそれでよい。「恨めしや~」だけなければよいではないか。人とは「あの世」を信じて生かされる者への称号では?

 明日は、出張。重いバッグを肩に出掛けるが、ホテルの部屋で発信することになる。
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