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2005-12-23

十王経は西向く士(さむらい)  NO 1372


 柚子の香りに包まれた昨夜の銭湯、外の冷え込みが嘘のような別世界、至福のひとときだった。その際に体重を測定すると、また1キロ増えていたが、この「変なオジサン」を知らない人がご訪問くださっているようなので、誤解のないように体型について正直に。

 私は、ガリガリである。手の親指と中指で、足の踝の上の細い部分を握ることが出来るのだからご想像いただけるだろう。現在の身長174センチ、体重62キロだが、ちょっとお腹が「中年?」というタイプからご想像を。

 スーツやカッターシャツは、スポーツをやっていたことから右手が左手よりかなり長く、肩幅は広い。

 30代の頃は特に痩せ気味、当時は、よくテレビのゲストとして出演していたが、最も多かったのはワイドショー的な番組で葬儀について語るものだったが、その中で3回だけスーツではなく着物を着たことがあった。

「出来たら着物で。衣装室にいっぱいありますから。お好きなものを」と局から言われて妻に伝えたら、着物にウルサイ妻、いつの間にか知人の呉服屋さんに発注、3日後に届いたのでびっくりした。

出来上がった着物を風呂敷に包んでテレビ局へ。すぐに衣装室でプロの方が着せてくれた。男性と女性の衣装担当の方が相談している。やがてタオルと日本手拭を持ち出してきて私のお腹の部分に入れ始め、「着物はね、ちょっとお腹が出ている方が絵になるのです」と説明された。

 きっちりと帯を締めてくれ、「健さん」には程遠いが、一端の着流しの自分の姿を鏡で見て<お腹?なるほどな!>と思ったのものだ。

 冬の着物は数枚あるが、夏の着物はそれが初めてのもの。その後でそれを身に着けたのはライオンズクラブの記念納涼例会の一回だけだったが、二次会の場に行ったら「その筋」の人に誤解され、メンバーの人達から大笑いされた思い出もある。

 今の体型なら着物が合うだろう。タオルを入れなくても大丈夫のようだし、来年の夏にでも着流しスタイルで納涼コンサートでもやってみるか?なんて思っている。

 さて、昨号で書いた広島での葬儀、今日が「満中陰」の日であることを塾生のブログから知った。ご納骨もされるとのこと。ご仏縁に手を合わせ、法要の始まる午前10時に西に向かって合掌を。

 そんなところから今日の写真はテレビ番組の中から「着物姿」で。初七日から満中陰、そして、三回忌までの「十王経絵巻」の解説(怪拙かな?)をしている光景。

 そうそう、今日の結びに塾生の「ままごん」さんのブログ、「拍手の葬儀」の2回目を実践したとあった。ご興味のあるお方は、リンクのページからご訪問を。

葬 儀にあって司会者として「拍手」を要請するには何十という定義がある。過日の号の「寿命」と「燃料タンク」の関係のように、全部を燃焼させた人へは拍手が 似合う。そこで「悲しい」と考える勝手な思い込みは大きな誤解。それを理解した司会者なら間違いなく拍手を求める進行を司るだろう。

 葬 儀での拍手の定義で最も重要なことは「礼節」であり「演出」的発想をしないこと。自身がその人の人生に心から感動して拍手を送りたいという思いから始まる もの。これもナレーション原稿の基本と同じで「そうだよね!」と、参列者全員が賛同する空間を完成することと考えたい。

 立派な看護師として生涯を費やされた広島の婦長さん、今日満中陰の日に際し、改めてその人生に拍手を送り、夜空の星を眺めてお偲び申し上げます。 ・・・合掌
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