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2005-12-29

感謝の合掌を  NO 1378


 深夜に拍子木の音が聞こえてくる。30日まで夜を徹して夜警に回られる地域の防犯委員の方々だ。あちこちの会館に設けられた夜警本部、スタッフ達が「お世話になります。ご苦労様です」と寒中見舞いに回っていた。

 物騒な世の中だが、我が生野区の町はこんな組織構成が長年に亘り継続され、住民の方々から感謝されている。

 いよいよ年末、毎年の今日は年末挨拶でご来社くださる方が多い。互いに新年の抱負を語り合ってひとときを過ごす。その度に飲むことになるお茶やコーヒーの量が大変、そこで私の分は自販機で買ったペットボトルにしてある。

「今年最後ですが」というメールもいっぱい頂戴している。出来るだけ返信をと思うが、目の調子がおかしくなるので失礼だが一方通行で申し訳ない心情。

 今日から営業が休みという仕入先も多く、在庫関係の再確認も行われた。

 今年は、この数年に比べて商店街の活気があるみたい。買い物をされる人の数が多いようで、知り合いのお店のおじさん達も元気そう。

 スタッフそれぞれが担当の仕事に従事している。天気予報では北国は大晦日から荒れ模様、そんな中でお通夜や葬儀が行われる。今晩や明日に亡くなった方は、火葬場の都合で正月の葬儀になってしまうパーセンテージが高い。

 大阪市内の火葬場は元日だけ休日となり2日の葬儀が行われる。ということは、元日の夜がお通夜ということになる。危篤の電話や訃報通知で親戚の方々も大変だが、全国で毎日3000名ぐらいの方が亡くなっている。

 我々業者にとっても大変な時期、できるだけスタッフに休日をと思っても中々難しく「宿命」と「使命」という言葉を思い浮かべ、そこにある「命」の文字に後押しされ、悲しみのお客様の存在に行動する。

 この「独り言」だが、スタッフ全員が覗いているのでおかしなことを書けない。毎号で採点し合う会話もあるようで恐ろしく、最近の号は「長い」と「孫の話題が多い」と言われているみたい。

 それならと、もっとやりたくなるのが私の嫌な性格。ストレス解消の場に踏み込むなと抵抗策で対応したい。

 大晦日に「除夜の鐘」のお手伝いに行く。今年は暖房設備を多くとスタッフに要望しているが、それが終わってから銭湯に行くのが毎年のパターン。

 数珠を手に、ご住職と向き合うスタイルで鐘を突くが、お願いよりも感謝を込めて鳴らしたい。

「除夜の鐘、お願いするのは煩悩そのもの」なんて言葉を思い出し、今年も多くの経木を焚き上げる役を努めさせていただこう。
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