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2005-12-20

昔の失敗談から?  NO 1369


 写真は、ピンボケですが関西空港のフロアに飾られていたクリスマス・ツリー。それぞれが募集に応募された作品のようで、制作者の名前の中には子供らしいものもあり、工夫が凝らされた結構見応えのあるものだった。

 一方には高さ10メートルぐらいな巨大なツリーもあった。商店街、スーパー、百貨店、駅などもクリスマス一色、足早に歩かされる軽快なクリスマスソングを耳にしながら、毎年やって来る気忙しいシーズン真っ最中だ。

 今、健康を目的に歩いて通勤している私。お陰ですこぶる快調、体重も2キロほど増えてきた。何でも「?」を抱く性格、歩行中の退屈しのぎに色々な試みをやってみた。

 まずは、一分間で何歩かを確認。寒さの影響でスピードアップしていることもあろうが、116歩という数字が分かった。片道15分の行程、歩幅を70センチと想定すると自宅から会社まで1280メートル、時速「6、6キロ」という速さになる。

 ゴルフの体験から大凡の距離の目測が可能、角を曲がって橋まで何ヤードなんて計算しながら合計し、メートル換算したら1250メートルになり、30メートルの誤差に変な満足。

 さて、過去に書いた小説「あの世の旅」をご笑覧くださった方がご来社、書き出しにあった「へらぶな釣り」の竿が話題になった。

 当時「へら竿」道楽をしていた私、今でも「天下の名竿」と称される芸術的な竹竿を保有しているが、そこに恥ずかしい失敗談があるので紹介を。

 始めはグラスファイバーの竿ばかり使用していたが、ある担当したご葬儀で「形見分け」として名の知れた竹竿を頂戴した。しかし、恐れ多くて使用するに至らず、しばらくして新発売され話題を呼んだカーボン竿を購入、ずっと、それを気に入り使用していた。

 いつしか竹竿と竿師に興味を抱き、名竿の前にと、当時で最も安価とされた竿師の作を購入。それでもカーボン竿の倍の値段、名竿と呼ばれる竿師の作なら「尺5万円」もした時代。その竿は15尺で6万円だったと記憶している。

 さあ<初めて竹竿で♪>と喜び勇んで釣行、釣り場を準備して竹竿を恐る恐る継ぎ足し、そして、釣り始めた。確かにグラスやカーボンとは全く異なる感触。それは、竹竿の「味」という魅力に填まり込んだ瞬間でもあった。

 ところが、次の釣行の際、思わぬ事態に愕然。継ぎ足した竹竿があちこちでクネクネ「うねって」しまっているからである。<何だ、これは!?>と信じられない思い。そこで勘を頼りにつなぎ換えた。

 それで何とか元通り、帰宅してから近所のベテランのおじさんにその話をしたら大笑いをされ、「馬鹿者じゃ!」と説教された。

 グラスやカーボンの竿とは異なり、竹竿は継ぎ足す際に竿師が決めた「印」通りにつなぐもの。奥から持ち出されてきた竹竿を手に、「これを見ろ」と初めて見た「印」を知った。

 それを機に一気に「竿師」の個性に興味を抱いてしまい、天下の名竿蒐集が始まった訳だが、その数年後、大恥を教えてくれたこのおじさんの「形見分け」も数竿頂戴し、今も大切に保管している。
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