2018-04-29

火山の怖さ  NO 8186

周参見駅霧島連山の硫黄山の噴火からか、流れる川が白濁していて検査をしたら、基準値の200倍以上のヒ素が確認され、カドミウムやホウ素も検出され、多くの魚が死んでいるのも確認され、河口近くで開催が予定されていたカヌー大会も中止となっていた。

想像もしなかった事実にびっくりしたが、こんな川の水を飲んだら大変なことになるのは歴然である。

40年以上前のことだが、熊本県の水俣にある「湯の児温泉」に3回行ったことがある。2階建ての木造の旅館だったが、子供用の浴衣の用意もしてくれ、女将さんの対応が素晴らしかったのでリピートしていたのだが、夕食に出される魚料理に「ご安心を」と説明されていたことを思い出す。

工場廃液から発生した「水俣病」のことも丁寧に解説くださったが、この旅館も随分昔に廃業されていた。

知人の兄弟に「森永ヒ素ミルク事件」の被害者がいる。家族が介護する大変な日々のことを何度も聞いたが、マンネリの中から考えられないミスが発生することを忘れてはならない。

新聞やテレビのニュースに「謝罪会見」が多いが、「二度と起きないように」という言葉が何時も出て来るが、同じような事件が何度も繰り返されていることも事実である。

弊社の本館の式場は2階となっているが、私の現役時代には司会台の上と担当責任者には非常口の鍵を準備するようにしていたし、非常口の階段の整頓や階下の自転車の整理も厳しく指導していた。

もしもおかしな人が1階ロビーでガソリンや灯油を撒いて放火したら大変で、非常口の鍵がなかったらどうなるだろうかと考えると落ち着いて司会をすることも出来ず、最悪の想定をして準備していたものだが、今でもその伝達が続いているのだろうかと気に掛かる。

ゴルフのスコアを振り返る中で「あそこで3パットしていなければ、OBがなかったら」というような「たられば」後悔の言葉をよく耳にするが、それがなければ誰でもシングルハンディーになれる筈で、一緒にラウンドした人達にそんな話をしていたが、他人に迷惑を及ぼす危険な問題に「たられば」は許されず、いつも最悪の想定をしておくのがプロの基本である。

ここからは「幸せ列車」の「10年前の独り言」から転載を。

錆と輝き?  NO 2188   2008-04-28

飲食を生業とする親しい友人が数名いるが、そんな中の1人から悩みの相談を受けた。

昨年にリニューアル、徐々にお客様が増え経営も順調だそうだが、忙しさの中でマンネリを感じるようになり、サービス業で最も重要な「人」の教育部分の綻びが目立ってきているとのことだった。

彼の店は、かなり上級レベルだが「上質」という言葉には縁遠いという現実があるそうで、どんなに素晴らしい食材を厳選しても、それを調理する料理人やお客様と接するサービス・スタッフのハートが低下すれば意味はなく、何か方策を講じなければ取り返しのつかない問題に発展しそうだと心配していた。

料理人が大切にしている包丁と同じで、人も研き続けなければ錆びてくるのは必定。本人が錆びていると自覚しなければ光り輝くスタッフになることは不可能だろう。

これまでに何度も書いた言葉に「人材から人財へ」があるが、「食財」を単なる「食材」としてお客様に提供したら残念なこと。全てのスタッフのチームワークなくしてサービス業は成り立たないと考えたい。

私がアドバイスしたのは、これまでに体験してきたホテル業界のこと。一流と超一流の異なりなどについて幾つか話したら参考になったようで喜ばれたが、そん な会話の中で彼が発言した「ファースト・フード」という言葉について<!?>を抱き、「ファスト・フード」が正しいのではと投げ掛けた。

過去に何かの本で読んだ記憶があるが、「ファースト・フード」は和製英語で誤りだということ。私も自信はないが、彼は業界のプロとして調べておくと言っていた。そこで辞書を繙くと「ファースト・フード」という表記が出てきて意味もあった。しかし疑問が続き、ネットで調べたら「ファスト・フード」が正しいと理解できたが、辞書に掲載されているということは、もう社会用語として定着してしまったのだろうかと疑問が残る。

さて、もう日付が変わってしまったが、今日の早朝に妻を空港に送らなければならない。福岡県にある名刹へ団参し、そこから佐賀、長崎へのコース。空港から大阪市内へ戻る時間帯の渋滞が大変で、往路の4倍程度の時間を要するだろうと覚悟している。

来月、私も九州へ講演で出掛けるが、その際にあちこちに寄る予定。この「独り言」から知った友人達からのゴルフの誘いや「講演への参加は可能か?」という問い合わせもあるが、今回の講演は九州全域の葬祭業者の皆さんの大会。そんな事情を伝え、何処かで集まる道もあるかなとも考えている。

スタッフから電話が。遠い昔の弊社に関係されていたお家のご不幸があったそう。「ご存じですか?」と聞かれ、お名前から記憶にある方を思い出し、「**温泉の近所?」と銭湯名を出したら「そうです!」とのこと。それから随分前にご自宅でのお葬式を担当した記憶も蘇ってきた。

今日の写真は孫を伴って熊野古道へ行った際、特急黒潮の車内から撮影した「周参見駅」のホーム看板を。
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