2005-08-22

猫を見ながら  NO 1248


 仕事の合間に気になっていた音響のチェック、やはり左右スピーカーのバランスがおかしい。配線をつなぎ換えても同じ結果、ということは配線自身に原因があることになる。次回のコンサートまでにプロの来社をお願いしなければ。

 さて、我が家にいる2匹の猫、その1匹の体力が著しくダウンしている。もう15年になるだろうか、道路の向かい側の自動販売機の下で心細い声で泣いていた白猫、げっそりと痩せてしまってかわいそう。

 拾ってきて飼い始めたのは娘だが、アメリカから帰国する来春まで大丈夫であることを願っている。

 果たして私の家に飼われて幸せだったのだろうかと考えるが、言葉が通じない動物が高齢を迎える姿は悲しくて淋しいものだ。

 娘が関東に在住していた2年ほど前、過去ログで紹介した「猫ちぐら」をプレゼントしてくれたが、2匹の猫は自分の棲み処にすることはなく居間に置かれたままである。

 今日も大きな地震のあった新潟県地域の雪深い山奥で冬に手作りされる「猫ちぐら」だが、その説明書に書かれてあった「ある程度成長した猫は入らない」というのは事実で、孫がやってきた時に無理矢理押し込めようとしていた光景を思い出す。

  人間社会には洗礼名、戒名、法名、法号があるが、動物の世界にはそれがない。宗教の有無によってそうなっているのだろうが、ペットは間違いなくファミリー の一員。家族の楽しいこと、悲しいことの歴史の中に存在して見つめていてくれたことは確かなこと。命終を迎えた際には、私なりに戒名をプレゼントしようか と考えている。

 振り返ってみればかわいそうなことをいっぱいした。夫婦で出掛けてしまったら2匹だけの留守番。朝夕の食事と水については別居する息子に頼んでおいたが、エアコンや照明まではどうにもならない。随分と横着してきたことに気付いている。

 そんな中、妻が来月にアメリカに行くことに。私も誘われたが、直行便で片道15時間は絶対に無理。孫達には会いたいが、帰国するまでじっと耐えることにした。

 アメリカ一の大空港から国内便に乗り換える行程、果たして大丈夫か?と心配するが、典型的な大阪のオバサンタイプだから安心も。

  私と全く異なる性格、誰にでも話し掛けていくパワー。お寺さんとの関係や所属する団体の交流からヨーロッパ、アメリカは勿論のこと、ブラジル、ニュージー ランド、オーストラリア、インド、スリランカから中国の山奥まで出掛けた元気過ぎて困る性格。世界中の人達から手紙が届くのも驚きだが、言葉の不明な国際 電話が掛かってくるのが困りもの。

 娘ファミリーのHPが更新され、生後5ヶ月に満たない孫に予防接種を4種類も受けたそう。国が違えば法律も異なるだろうが、1日に4回も注射をされるとは驚きだ。

 慣習や言葉が違っていても、万国に共通するのは四苦八苦の悲しみ。健康と平和とがどんなに素晴らしいことかを考えよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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