2005-07-30

何か変ですね?  NO 1225


 数日前の号で書いた「セミ」の話題、昨日のニュースで興味深い現象を報じていた。

 今年の大阪のセミ、その種類の大半が「クマゼミ」で、鳴き声の音量も昨年より高くなっているとのこと。地球環境に関する変化かもしれないということから専門家の調査が始まったという。

 小学校の3年生から卒業するまで住吉区の学校へ越境登校をしていた私、夏の遊び場は住吉神社に住吉公園。同級生達とセミを追っ掛けていたことが懐かしいが、当時に多かったニイニイゼミやアブラゼミが最近に見かけなくなって来ていることは確か。

 自然に変化が現れることに敏感でありたい。物事は何事も慎重で臆病でありたいと思っているが、宇宙へ打ち上げた今回のNASAの行動には謙虚さがなく、寒々しい思いを抱く人が多いだろう。夢という美しい言葉の裏側で悲劇が生まれることだけはないようにと祈りたい。

 6カ国協議が開催される中、国内では郵政国会が騒がしい。ステルスなんて言葉も飛び交っているようだが、それらはまるでオセロゲームみたいな状況。国民利益が二の次になり、誰もが自身や後援者の利益を重視しているよう。

 与党、野党と問わず、いつ白黒が入れ代わるかもしれない滑稽な駆け引き、何やら政治ゴッコのような気がしてならず、真剣に10年、20年後の考えて欲しいもの。

 昔から「へぼ碁」に興じてきた私、国会の重職者達は少なくとも「オセロゲーム」を止め「囲碁」に転じて欲しいと願っている。

 本因坊戦などのテレビ番組を観ていると、そこに解説者が登場するが、彼らは<やはりプロ>という見事な解説をしてくれる。

 一方で政治評論家と称する人達はどうだろう、「なるほど!」という分析や解説を耳にすることは稀。その番組や記事を目にする視聴者の我々に憂国の思いを感じる人が増えている筈。

 最近の地方選挙にも顕著、投票率の著しい低下は何だろう。「投票したい人が存在しない」「誰が当選しても同じ」なんて傾向にあるようだが、社会学者が「なりたい人が立候補、させたい人を擁立する行動がない社会」と分析していたことに共感。

  新聞の片隅に「山陽新幹線の橋梁やトンネルが危険」とあった。その要因が手抜き工事のよう。「孫が何れ通る筈」と思って作業した人が存在することが安全の 基本。自分や家族のこと、そして遠い未来のことを深慮すれば自ずから行動が変わるもの。NASAの関係者も自分や愛する人が宇宙へ飛び出すなら変わってい た筈。

 そんな積み重ねが人間社会の平和と安全の原則。しかし現実は6カ国協議が物語る。閻魔大王を登場させた「十王経」の精神は何処へ 消えてしまったのだろうか。インド、中国、朝鮮半島を経て我が国に入った素晴らしい仏教の存在。その歴史を考えながら、上述の国々が「核兵器」の保有とは 由々しき問題。愚かな指導者達に哀れみさえ覚えるこの頃だ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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