2003-01-23

お通夜の前に発信します。   NO 322

今から、お通夜に出発する。

 担当の女性スタッフが持って帰社した故人の人生取材表には、あまり多くの情報が記載されいなかったが、伴侶を亡くされた奥様のお悲しみが強く、少し落ち着かれた時点で取材を行うとの報告があった。

 故人は、70代。ダンディーなお召し物が似合うお洒落な方だった。

 ご趣味は、写真。プロ仕様のカメラを持たれ、いつも孫さん達を撮影されていたそうだが、社員が預かってきた思い出の写真に驚くことになった。

 著名な歌手ばかりの2ショットの写真がいっぱい。

これは、もうひとつのご趣味である「カラオケ」に関係し、デビュー前の新人歌手を後援され、彼らが大成されることをお楽しみとされていたそうだが、「ひょっとして有名な歌手が参列されるかも」、そんな会話がスタッフ内で交わされていた。

ご当家を担当しているのは女性スタッフ。「ミス・ホスピタリティ」という称号を与えたいほど優しいタイプで、悲しみの強い葬儀には最高のキャスティングであると自負しているが、お通夜の司会を聞きたいと思うところから行くことにした。

ナレーションを創作する時、ご遺族や参列者のおられる式場空間に接することが重要で、お通夜は、それらが最も把握できる場と言えるだろう。

子供、孫、兄弟、親戚、そして友人など、悲しみの表情や交わされる会話の中に故人の人柄やエピソードの発見がある。

そんなところから、神経を遣うナレーション創作を通夜が終わった深夜にする訳である。

社会の常識では8時間労働。週に40時間という労働規則が存在しているが、葬祭業に従事するスタッフ達は大変。そんなところから交代制を強いられ、多くのスタッフが必要となってくるのが泣き所。 

司会を担当する私も精神的には猛烈にハード。ナレーションの他に、この「独り言」や日本トータライフ協会の「必見コラム 有為転変」のお鉢も回ってくる。打ち込むスピードの遅い私は、どうしてもパソコンと向かい合うことが長くなり目が疲れる。

初老の所為もあるだろうが、メンバー達に掲示板で「無理をしないように」と諌められている。

掲示板で思い出したが、もうすぐ全国の若手メンバー達が大阪にやってくる。

昨年は私がNPOの講演を担当している日に合致し、ついでに受講することになったが、会場であった大手前ドーンセンターの前の道路が、女子マラソンのコース。講演終了後に旗を振って応援したのが懐かしい。

また、あの顔ぶれが揃うようだが、今のところはスケジュールが未定。きっと、彼らの専用ネット会議で進めているものと推察している。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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