2002-08-22

お疲れモードです。    NO 173

昨日に書いた同業者会長の危篤の問題、昨日の未明に終焉を迎えられたと電話を頂戴した。

 私の大先輩となるが、遺言という責務を心に真剣に司会を担当するつもりである。

 頑固一徹な一面は誰もが知っていたが、葬儀に対する信念やプロ意識は多くの若手達に影響を与え、説得力のある大阪の本物の葬儀屋のオヤジさんが人生を終えられらたような思いを抱いている。

 午後から弔問に参上し、ご遺族とお会いしてきたが、先輩の安らかなお顔だけが救いとなり、「あなたの葬儀は、私がマイクを握ります」と無言の誓いを立ててきた。

 その後、大阪府下にある病院に向かい、院長さんとプライベートなお話をさせていただいたが、意外な現状を教えていただくことになった。

「最近は時代の変化なのでしょうか、核家族という社会現象からなのでしょうか、患者さんが危篤状態に陥られた場合のご家族の行動が、完全に二分化してきたようです」 

  院長先生は、「臨終までずっとベッドの側に寄り添う家族」と「もう、覚悟しています。臨終を迎えたらお電話ください」という冷たくて現実的な家族が存在 し、死の瞬間を看取るのが医師や看護婦の仕事だと誤解されつつあり淋しい時代とおっしゃられ、私が聖路加病院の名誉院長、日野原先生のことをお話しする と、「私も共感しています」と嬉しそうな表情を見せられた。

 さて、亡くなられた葬儀屋の親父さんだが、7人のお孫さんと3人の曾孫さんの存在があり、参列されるご親戚が100人を超えるそうで、その上に多くの会葬者が予測され、狭い式場での進行シナリオで頭を悩ませている。

 関連するスタッフや組合に属する業者の若手達の協力が得られるが、私の進行シナリオが他社とは全く異なる世界であり、うまく噛み合うことを願いながら、弊社のスタッフの数人を伴う予定も組んでいる。

 また、28日に九州で行なわれる大規模な社葬にあっても、チームワークを考慮すると目のやりとりだけで伝達可能なスタッフが必要で、何人かを連れて行かなければならないかも知れないところだ。

 昨日までの2日間、朝夕が嘘のように涼しく秋の気配さえ感じられたが、また明日から猛暑となるようで、2時間の式で外のテント設備で待ち合わせをいただくお年寄りの方々への配慮も重要である。

 とにかく、今日の午前中にはシナリオ構成を完成させるつもりだが、他にも様々な仕事が重なっており、スケジュールへの時間の配分がキーポイントになるようである。

 時計を見ると、もうすぐ午前3時だ。このあたりで発信のエンターボタンを押すことにしよう。
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