2004-10-12

礼節?  NO 940


 このコラム「独り言」で、今日、明日、明後日に担当する葬儀の式場や、来る何月何日に社葬やホテル葬という表記を意識的にしないようにしている。

 昨日の無宗教葬儀も、式場を表記したのは葬儀を終えてから。それはお客様への当然の配慮からだが、弊社は同業者の方々の見学要望が多いところから問題がある。

 式場の近くや最寄り駅に立てる矢印入り案内看板、そこに表記された弊社名を見ただけで業者さん達がやってくるし、会葬者に紛れる行動をされるので困っている。

 会葬者の一員となれば、必然として会葬礼状と返礼品が渡される。そんな非礼なことは許されるべきでなく、堂々と正面から「見学要望」を伝えて欲しい。

 あるホテル葬で取引先からの要望で見学希望があった。「どうぞ」と対応したら当日の挨拶も何もなし。<来られなかった?>と思っていたら、6人も来ていた事実を知って驚いた。

 私は「来る人は拒まず」の性格。<葬祭文化の向上になれば>との思いを託し、お土産になることもプレゼントしている。そんな歴史があって全国に多くの友人が存在することになったのだが、基本的な礼節を欠く人物とは一切交流はしない。<だから内緒で紛れ込むのかも?>

 悩みの話はこのぐらいにして、今日はサービスの話題をちょっと。

 親父さんの傘寿の祝いで友人ファミリーが温泉旅行に。総勢20人、マイクロバスを貸し切って行ってきたそうだ。

 旅館での夕食の時間、若女将が入って来られ、これから大女将の挨拶があるとのこと。その表情に申し訳なさそうな表情を感じたのが始まり。

 やがて入ってきた大女将、挨拶が済むと「隠し芸」を始めたのだが、誰もがこの時間を苦痛と感じてしまい、お粗末なサービスに嘲笑の意味を込めた複雑な拍手を強いられ、せっかくの団欒が一挙に興醒めしたとこぼしていた。

 ホテルよりも旅館が好きな私。全国様々な旅館に宿泊したが、「お客様は何をお望みですか?」というサービスを感じることは希。勝手な思い込みサービスで「参った」という体験も多い。

 女将の挨拶、それは、日本女性の典型的な礼儀作法を感じることが最高のもてなし。着付けに襖の開け閉めから指先の動きなど。出来たら「炊き立てのご飯」が一番嬉しいところ?

 過日に紹介したHP「mamadiary」、九州の女性司会者さんが発信される「気ままなひとりごと」の中にも、そんな体験談が紹介されていた。

 彼女のケースは気の毒で深刻。まさに悲喜劇? お母さんとの最後のファミリー旅行で「とんでもない」サービスが。そのひととき、彼女がどんな思いで過ごされたかが誰にも理解できるだろう。

 ご興味があれば、彼女のページにご訪問を。上記<HOME>からどうぞ。
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