2005-02-14

ご仏縁がいっぱい   NO 1067


 事務所に多くの宅配便が届いている。中身は「義理チョコ」だが、恵贈くださった皆様の存在は社員全員が周知しており、それぞれのお方の「心のオシャレ」を学ばせていただくことに。

 「笑顔がはねる。ことばもはねる。うれしい日は心もはねる。あなたに会えてよかった」

 そんな墨書きの文字が躍るオシャレなメッセージカード。これは私がいつも<すごい方>と感じている著名な接遇のプロの方。義理チョコとは別に限定販売されている「瀧本乃湯」という天然湯華も同封されていた。

 「瀧本」とは登別温泉の旅館「第一滝本館」のこと。過去に4、5回宿泊した体験があるが、大浴場内に螺旋階段があり「烏の行水」タイプの私でさえ1時間ぐらい過ごせるリラクゼーションを感じるお風呂で有名。

 今週の銭湯の定休日に、自宅の風呂で早速楽しませていただくつもりだが、彼女らしい心配りに手を合わす。

 著名な女性司会者さんからのもの、私の身体を心配してくださっている。メッセージに私の二人目の孫が誕生する予定日が書かれてあり、独特のやさしさのあるナレーションが定評の彼女、さすがに情報入手に長けておられると感心した。

 予定日は4月8日、お釈迦様の「降誕会」の日だが、明日の「涅槃会」と同じで、国によっては新暦と旧暦が入り交じっているところもありややこしい。

 降誕会の日が予定日とはそれこそ有り難い「ご仏縁」だが、そんな裏側で社会では悲しいこともいっぱい起きている。今日も独り暮らしのお年寄りが亡くなられているのが発見され、検死というお気の毒なご不幸があった。

 突然に身体の不調を来され死を迎える。誰にも看取られることもなくこの世を去られるなんて寂し過ぎるご終焉。これらは日本の社会で「核家族」が叫ばれるようになってから増えてきた現象。予想以上に多くて「孤独死」という言葉が涙を誘う。

 さて、お通夜から戻ると嬉しいメールが入っていた。過日、制服のモデル撮影でお会いした大手印刷会社の若い方からだった。

 弊社の女性スタッフがプロのメークアーチストによって変貌する間、スタジオの外の廊下で話し合い、その際「命の伝達式」を話題にしていた。

 彼のお婆ちゃんが亡くなられてから1年も経過していないそう。そこで葬儀の意義とご出棺前の私の世界を話したのだが、「あの話が印象に残っています。祖母からいただいた命を大切に頑張ります」と書かれてあった。

 やさしそうで姿勢の良さが印象に残っている彼、葬儀の制服のパンフを制作されることから結ばれた「えにし」だが、これも素晴らしい「ご仏縁」だったとお婆ちゃんにも合掌申し上げる。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net