2005-03-22
コンダクター? NO 1103
小雨の中、午後から式典会場に行く。本番の4時間前からリハーサル。それぞれが分担する部分を「通し」で進められた。
この日まで何度も会議が行われていたが、いつも私は欠席で申し訳ない思い。そのお返しにと、秘蔵の音楽で演出の手伝いも。
ミキサーさんが可愛い女性。他のホテルから転職されてきたそうだが、一生懸命の姿勢に好感度。お陰でスムーズに進行された。
第一部の式典でナレーターをつとめ、第二部のアトラクション、そして第三部の祝宴と時間が流れた。
アトラクションは5人の奏者による津軽三味線、そこに民謡がフューチャーされた40分のひととき。ちょっと風雪厳しい東北の世界に引き込まれることに。
祝宴の隣席はご夫婦、卓球がご趣味と伺って話が弾み、奥様が「明日も試合に」と熱く語られた表情が印象的。次のコンサートに是非どうぞとお誘い申し上げ、そこから「填まっています」とおっしゃる「焼酎」についてご高説を拝聴した。
出席者の中にお寺様の奥様も。お久し振りですとご挨拶。「ナレーター、涙が出たわ」のお世辞にホッとしていたら、そんな中、不思議なご仏縁もあった。私の 席にお越しくださった女性の方。「8年前に実家の父の葬儀で」とおっしゃられ、「母の時もお願い」とご依頼を頂戴した。
「ナレーターの声で思い出したのです。びっくりしました」とは嬉しいが、顔をご記憶いただけなかったことがちょっと淋しいところ。
出張から戻り出社すると報告事項が山ほどある。来月初めのカラオケ大会が定員オーバーになり5月にも開催することになったそうだし、明日に来社をされる方々も多くある。
また、吹込みが溜まっている。過去のナレーション原稿をプリントアウトしなければならず、どこのページに入っていたかを探す手間が大変だ。
時折にメールを開く。最近、司会者さんからのものが増えてきた。「命の伝達式に真剣に取り組んでいます」という嬉しい報告も入っている。来年ぐらいには、 ひょっとして全国に広まっているかも知れないので楽しみだが、日本トータライフ協会のメンバーはすでに実践中。来月から開講される「久世塾」の塾生の行動 実践で認識されていくと予想する。
「命の伝達」とは、葬祭に従事する人達が最も重視しなければならないこと。葬儀の司会が単なる進行係と考えている人達に伝授する思いはない。少なくとも誇りある立派な仕事と思われ、葬儀って?命って?涙って?そんな疑問を抱かれる人に教えたい。
一昨日の結婚披露宴で感じたことだが、司会者さんが苦労されていた。宴たけなわという頃からマジックや歌などがあったが、全出席者を自席に着かせる技術が残念至極。
人は、どのようなトークで動き出すのか? そんなテーマを学ばれるべき。与えられた会場空間、そこでのコンダクターは司会者に委ねられてしまう。大半の方々が各テーブルでワイワイガヤガヤでは演じられる人があまりにも気の毒。そんな被害者が存在されたことが残念だった。
注目を一心に集める。その視線から人を行動させるのがプロ技術。塾では、そんなことも教えたいと考えている。