2012-05-02
えにしのつながり NO 2917
今日はご葬儀が重なっており、荒れ模様の天候を心配していたが、風が強かったが我が大阪の雨は小降りだったのでホッとした。
夜、書の世界で著名な方のお通夜に参列。メモリアルコーナーのプロフィールを見ていたら、ご師事された先生の中にびっくりするお名前が。私が小学校5、6年生時代に通っていた書道教室の先生だったからだ。
その先生の晩年には不思議な縁で再会した。ご趣味だった「ヘラブナ」釣りで何度もご一緒していた。
ご多数の弔問者。準備していた椅子席がいっぱいになったが、供花がびっくりするほど多かったことが、何より故人のご生前の世界を物語っていたようだ。
懇ろなご読経に続いてご法話があり、ご退出された後に喪主を務められた奥様のご挨拶があったが、ご夫婦の強い絆を感じるお言葉で、改めてご遺影に手を合わせた。
開式前、声を掛けてくださった方がおられた。昔の事務所の近所で自転車の製造販売をされていた方で、他府県へ移転されてから跡地に出来た駐車場スペースを4台分借りていたこともあったので懐かしい。
また、過日の号で書いた四天王寺近くの餅屋さん「あもや」のご主人もおられ、店頭で目に留まった「笠餅」について会話を交わした。
さて、毎日楽しみに訪問している「幸せ列車」のページだが、今日のコラムに「エゾリス」さんが発信された「桜パワー」と題された桜の話題が奥深く、感服しながら拝読した。
そんな「幸せ列車」のトップページに、何やら他のページとコラボレーションしたという表記があった。音楽に関するページだが、前夜祭という案内もあったので覗いてみようと考えている。
明日は上述の葬儀に参列するが、夜は再会を待ち望んでいた人物が来社するので食事にでもと思っている。
彼は、大阪の地下鉄開通や関西空港の防災訓練などで音響や照明を担当するプロ。何度も一緒に仕事をしたことがあるが、その高度な技術はまさにプロ中のプロ。そんな彼から聞いたベンチャーズ公演でのハプニングの話に感動した。
この話題は過去にも書いたが、いい話なのでもう一度書いておこう。
ベンチャーズのメンバーが演奏中に不思議な表情をされたそう。音響と照明を担当していた彼は、それがモニターの故障ということがすぐに分かり、予想外の出来事に頭の中が真っ白になったそうだ。
日本の歌手やミュージシャンなら、その時点で歌や演奏を中止するようなハプニングだが、ベンチャーズのメンバーは何事もなかったように演奏を続け、アンコールにも応えてエンディングを迎えた。
すぐに控え室に謝罪するために行動した彼だが、ベンチャーズのリーダーは、涼しい顔で次のように返したと言うのである。
「あなたが謝罪することはない。あれは、機材の故障だ。だから機材が謝ればよいことだ」
そんなやりとりに、彼も私もベンチャーズファンになったのは言うまでもないが、それは、私の人生にあって「貸し」と「借り」の哲学に大きな影響を与えてくれた教訓ともなっている。
「貸し」と「借り」に関する逸話は、前述の「幸せ列車」のコラムにも記載されているのでご笑覧を。