2012-01-22

チェックをされていますか?  NO 2818


 今晩のお通夜には行けなかったが、導師を務められる方のお父様とは深いご仏縁で結ばれている。青春時代に日本史を教えてくださった先生だったからだ。

 昨年に西館で行われていた葬儀に参列した際、今日の導師さんが来られており、先生のご消息を伺ったら、救急車で運ばれ入院されているとのことだった。突然にご不調を来たされたそうだが、症状をお聞きしたら脳に関する疾患なので残念に感じた。

 最近、新聞の家庭欄やテレビ番組などで「隠れ脳梗塞」のことが話題になっている。脳内出血は突然に襲われるが、脳梗塞は大半が兆候を感じるもので、一時テレビの公共CMに登場されていたサッカーの監督ではないが、おかしいと思ったらすぐに医療機関に行くべきと考えたい。

 私が初めて「MRI」撮影を受けたのは今から15年ほど前だった。年齢的に検査を受けておいた方がと行動したのがきっかけだったが、結果は何の問題もなかったので安堵していた。

 そんな経験を友人に話したら、彼は「俺も受けてみたい」と言い出し、紹介してくれた医院の存在を伝えたのだが、何か症状を訴えなければということになり、頭痛が続いているという仮病で撮影に至った。

 次の日、撮影された写真を医院に持参して診察を受けた彼、戻って来るなり私に電話をくれ、いきなり「命の恩人だ」と言われて驚いた。事情を聞いてみると軽い「隠れ脳梗塞」
が見つかったそうで、血液が固まらない薬を処方され、今でも服用を続けている。

 近年になって、紹介した私の方に問題が発生したのだから世の中は分からないもの。多くの兆候を感じながら、「3月に撮影を」と進んでいたのに2月に発病してしまったのだから最悪。振り返れば、普通の兆候ではなかったことを学んだが、時すでに遅しと言う現実となった。

 そんな体験したくなかった経験は、やがて「体感に勝るものなし」の言葉を物語るように、別の友人を救うことにつながったのだから不思議である。

  我が家の表玄関の鍵を修理に来てくれた彼、「最近、どう?」と体調を尋ねたら、様々な兆候を訴えられ、「おい、それ、脳梗塞のパーセンテージが高い。すぐ に病院へ」とアドバイスしたのだが、すぐに行動しなかった彼、その夜におかしくなって自分で救急車を手配して病院へ運ばれたら、「脳梗塞」と判明し、幸い にも後遺症なく生還したので喜んでいた。

 手足の指が冷えたり痺れる。膝から下が温もらないとか半身が温まらないという症状にも気をつけたいものだし、急に視野が狭くなったり呂律が回らなくなったら間違いなく、急いで病院に駆け込みたい。

  私の体験談を書いておくが、発病した際に兆候のあったすべてが症状として表面化したのだから恐ろしいもの。ある瞬間に「機能」を失うということは、言い換 えれば「昨日」までを喪うということにもなるが、こうして変なコラム「独り言」を明日に向けて発信出来ることだけでも幸運だったと考えている。

 銭湯で恐る恐る体重を計測したら新記録。いよいよトトロ体型に進化している。今日の我が家の夕食は「関東炊き」で、北海道から恵贈くださった大好物のメークインや男爵を食べ過ぎたのが原因のようだが、帰りに三ツ矢サイダーを買ってくるのだからダメである。

女将さんと「段々寂しくなるね」との会話。年末から今年に掛けて常連さん達がご逝去されたからだが、ご高齢であっても5年や10年という交流ではないので寂しい思いが。

結びになるが「幸せ列車」のページを開いたら、コラムに「天からのメッセージ」と題された秀逸の文章があり、初めて知った酷寒世界の苦労話に雪の恐ろしさを学ぶことになった。「エゾリス」さんと称される作者の登場だが、今後が益々楽しみになった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net