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2005-02-17

春を前に  NO 1070


 昨夜遅くに「独り言」を発信してからメールを開けると、難しい手紙を書く要請が入っていて頭が痛くなった。

 「近日中に」と返信したが、どうも気になる。悪いことではなく前進するための手紙であり、そこで「善は急げ」と朝から書き上げて送付した。

 内容については、その時期が来たらこのコラムで書くことになるだろうが、私自身が誰よりも興味深く思っていることなのでお楽しみに?

 今日は、過日のCTの検査結果を伺いに病院へ。担当医師が電照スクリーンに張られたフィルム、残念ながら造影剤の痕跡はなく、すべてが腕の中に漏れていたことが分かった。

 造影剤注入の失敗は年に1,2回あるそうで、その珍しい被害者となった私だが、何でもプラス思考の性格。貴重な人生の中の体験として心に刻むことにしながら、「念には念を」の格言から、この際に徹底的に身体の健康チェックをすることに。

 私は葬儀のプロ、いつも「?」と「イフ」という思いを抱いている。何事にも心配し、最悪の状況を迎えないように対処する姿勢、その結果に「案ずるより産むが易し」の言葉の本意があるというのが私の哲学。

 そんなところから、手紙やメールへの返信、そしてビデオ映像の吹き込みも溜まっているが、今週末は最優先でしなければならないことだけに没頭しよう。

 3月、4月、5月とイベントスケジュールが決まってきている。会社の行き帰りだけではなく葬儀の式場でも質問が多く、その反響の大きさに驚きを新たにしているところだが、世の中の知らなかった流れを学ぶことにもなった。

 今、団塊世代以上の女性にカラオケが大ブーム。弊社で発表会や大会を開催したいという問い合わせが多い。「100人ぐらい」と伺って勝手に<その内の数人が歌われるのだろう>と思っていたら大間違い、100人全員が歌われるとのこと。そんな申し込みが数組も入ってきた。

 100人となれば歌うだけで7時間ぐらいを要するだろうし、記念撮影に来られるご家族や応援の友人の方々の存在を考えれば、1日に数百人が来社されると予想する。

 <これは、えらいこと>と感じながら対応しているが、お話を伺った皆さんが弊社のイベントにご参加くださった方々。その音響と照明のシステムに惚れ込んでくださっているのが嬉しい限り。

 「入り切れなかったらどうするのですか?」というスタッフからの質問に、「私が歌えば半分ぐらいの方が帰られるだろう」と返しておいた。

 自由にキーを変えられるカラオケだが、私の音域は限られている。そこでギターやピアノの弾き語りという方が気分的に楽。正直に言えば勝手きままに歌えるからだが、決して他人に聞かせるレベルではなく自宅で孤独に楽しんでいる程度。

 最近、予想していなかった有り難いことが増えてきた。コンサートが終わった後で事前相談をされる方が結構あり、それも和やかに進められるのだから双方にプラスが。

 「まだ先のことだけど、お願いね」なんて会話がいっぱいある。ハードをつくり、そこでソフトをご体感いただく。そんな私の描いたシナリオが誤りではなかったみたい。

 葬儀って、決して悲しいばかりではない。送られる方の人生にスポットライトを当て、送る方々の心に「思い出を形見」として刻み込んでいただく。そんな葬送サービスが私の発想構築した「慈曲葬」のコンセプト。

 20年ぐらい先走りかな?と思っていたが、予想以上に歓迎と賛同のお声を頂戴し、開花が目前という春の訪れを感じ始めたこの頃だ。
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