2012-02-28

合掌と合唱


 昨日に受講した講演会に関して、書き忘れたことがあるので追記しておこう。会長さんのご挨拶の際、先立たれて仏教讃歌「三帰依」を独唱され、それに合わせて唱和するオープニングだったが、講師が冒頭に「祈りから始められることは素晴らしいですね」と仰られた。

 大阪府仏教テレホン相談室が、浄財を集められて大震災にご寄贈され、それを現在でも有意義に活動されるNPO組織のメンバーの方が、報告と感謝の言葉を述べられていたが、自宅を避難所にされているところや、援助が全くされていないところが多いことを知って驚いた。

「原発事故さえなければ」と、新聞を発行され活動される住職の存在をネットで知ったが、話題を呼び、4000部から12000部に増えていると知って応援したくなった。

  政府や東電の対応は間違いなくおかしい。値上げに対して強く反対のスタンスを表明していた枝野大臣の姿勢に変化が生まれたことも変。あれは値上げに抵抗感 を和らげるシナリオ的パフォーマンスではとさえ思ってしまうほどのトーンダウン。と思ったら、値上げせざるを得ないなんて発言までしたのでびっくり。

 アメリカ側から指摘された原発事故対応の拙さには衝撃を受けた。政府、保安院、安全委員会などが誤った対応行動をしていたよう。もう元に戻すことは出来ないが、少なくとも収束に向かう現実を迎えたいし、他の原発で事故が発生しないことを願っている。

 お通夜に行ってきた。メモリアルコーナーのお写真を拝見しながらご生前の面影を偲び、焼香をさせていただいたが、導師のご読経を聞きながら、その中に故人のお名前と「追善供養のために」というお言葉が印象に残った。

 ご当家担当責任者に、何気なく行われていることに深い意味があることを教え、マンネリの中で発生するミスの恐ろしさについて伝えておいた。

  ネットのニュースを確認する日課だが、そんな中に中国の上海の建設問題が採り上げられていた。高価なマンションを購入しても住めないところがいっぱいある という現実。内装工事では施主が目を離さないようにしなければ、すぐに手抜き工事がされてしまうというのも驚きだが、壁や天井から水が滴るのは日常茶飯事 というのも我が国では有り得ないこと。

 建築物の平均的寿命について、英国「132年」、アメリカ「74年」なのに、中国では「25 年~30年」と分析されていることにも衝撃が走るし、建設中の高層ビルの横で地割れが発生したりすることも少なくないそうで、大きな地震が発生すれば信じ られないほど大惨事になるかもしれない。

 鉄道、トンネル、高速道路、高層ビルなど、建設に携わる人達の心に「子供」や「孫」が利用することもあると考えて欲しいもの。そうすれば手抜き工事なんて行わないと考えるが、15日間でビルを建設したという驚きのニュースもあり、隣国の現実には理解出来ないことが多い。

  さて、パナソニックの役員人事が発表され、トップが交代したことを知った。CIOや監査役として活躍していた同級生がおり、毎年年賀状が届くが、彼はどう なったのだろうかと心配する。過去にIT革命やリストラの責任者として苦労していた時代もあったが、まずは身体のことが気に掛かる。

 そんなことを考えながら、銭湯のお気に入りの温めの湯に入った。日替わりの湯となっており、今日は「柔肌ラインアップ 森林香」と掲示され、グリーンの色の湯だった。解説を読むと眠り易くなる効果があるそうで期待する。

 今日の結びは「幸せ列車」のコラムの話題。北海道の大雪の裏側で<こんなことが!>と驚いたことが書かれてあった。そこにはただ耐え忍び、春を待ち焦がれるご心情が切々と感じられる世界が綴られていた。

 今晩遅くから四国や東京にも雪が降るとの予報だが、我が大阪が如何に恵まれた地かと手を合わせて今日の号を閉じる
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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