2012-01-21

ニュースから  NO 2817


 数日前の深夜、NHKのBS放送で衝撃の現実を知って恐ろしくなった。事故の発生した福島原発から200キロも離れている赤城大沼で「ワカサギ」から高濃度の放射線が確認されたからである。

 地元の漁業組合の人達が嘆いておられたが、日々の生活に直結する問題と同時に、こんな恐ろしい現実を政府が発表しないことも不思議である。

 その汚染数値は原発から20キロの太平洋と同じだと言うのだから驚きだが、一方で、東京湾に流れ込む荒川や江戸川の河口でも同じ問題が発見され、河口から8キロ遡った辺りの数値が以上に高くなっていると報じていた。

 赤城大沼に関してはプランクトンを食する「ワカサギ」を源とする循環連鎖によって起きている事象のようだが、これから数十年に亘って続くと言う現実に恐怖を覚えた。

  建設に使用された石から高濃度の汚染が問題となり、一戸建ての住宅やマンションに住む人達を困惑させている事件もあるが、国がこれらのガードを放置してき た無責任なレベルに怒り心頭される人達も多いだろうし、そんな秘められた問題がこれから次々に表面化して来るように思える。

 長い月日が流れ、やがて「当時の政府の責任だ」と賠償問題に発展するだろうが、それらはすべて税金で対応される筈だから国民の将来は暗黙としている。

  さて、過日の芥川賞一連の顛末は面白かった。受賞者はよほど都知事の発言に怒りを覚えられたようで、都知事が選考委員を辞任すると発表したのだから喜劇で はないか。客観的に今回のお二人を見て、この人達の辞書には「謙虚」と「礼節」という文字はないと感じた次第だが、ある著名な芸人がブログの中で「あんな ジイサンにだけはなりたくない」と書いていたので笑ってしまった。

 真面目な話だが、芥川賞に関して忘れられない出来事があった。あるお寺で行われた葬儀だが、お通夜に行ってみると驚くような弔問者の存在がある。外国の航空会社の供花もあったが、担当責任者に確認しても事情が掴めない。

 次の日の朝、喫茶店で読んだ朝刊でその事情が判明。喪主を務められる方が芥川賞の受賞者であり、お母様がご逝去という訃報記事が掲載されていたからだ。

 もちろん葬儀当日は大変な会葬者数。ある程度は予想していたが、はるか以上だったので大変な状況。式場の狭さという物理的な問題がどうにもならず、枠内の時間をオーバーするのも仕方なかった。

 もし雨が降っていたら大変なことになっていたと想像するが、こんなケースでは式場の選択が重要となってくる。

過 去の話だが、九州に出張している時、友人のお母さんの葬儀を依頼されたことがある。遺言で自宅で行われた葬儀、何と800名の会葬者が参列された。その上 に、お寺さんは郷里である他府県からご来臨、その地の式次第で進められたので焼香が始まるまでの時間が長くて大変だった。

深夜に帰阪、葬儀当日だけ担当したが、お通夜は200人ぐらいだったと聞いていたので想像もしなかったが、故人がある学園の同窓会の会長をされていたそうで、通知されない予定だった方々にどこからか広まってしまったということを後から知った。

 この20年で、参列者数が激減する傾向にある。高齢者が多くなったことも原因だろうが、お互い様感情が希薄してしまったようで寂しいこと。女性司会者が、高齢者の場合に次のようなコメントをしている。

「ご高齢の方は、多くのお友達を送られ、ご自身を送られる方が少ないという一抹の寂しさがございます」

 そうそう、今日の結びは「幸せ列車」のページのこと。コラムが毎日更新されており、近々にメールマガジン「週刊 幸せ列車マガジン」が開設されるそうで楽しみである。
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