2012-01-14

こんなことも! NO 2809


 いつも訪問している「幸せ列車」のページのコラムに「ポイ捨て」と題された体験話があり、マナー違反は善意の第三者の心にも影響を及ぼすというようなことが書かれてあった。

 マナー違反は人格欠如となるのだろうが、本人に悪意がなかっても無知から大変なことになるケースもあるだろう。そんな現実を顕著に物語る事件がニューヨークで起きていた。

 あるコンサートホールでの出来事。オーケストラを率いる指揮者がマーラーの交響曲を振っていたところ、客席の最前列で携帯電話のアラームが鳴り響き、本人がどうにも対応出来ず、6分間も演奏が中断されたと言うのである。

 コンサートで携帯電話の電源を切るのは基本的マナーだが、その人物は確かに電源を切っていた。しかし、アラームは電源が切られていても鳴る機能となっていたから騒動になった。

  お通夜や葬儀の場でけたたましい着信音が鳴り響くこと何度か体験したが、アラームのことは知らなかった。電源を切っていても時間が設定されていたら知らせ る機能なのだろうが、よりによってクラシックのコンサートの会場で鳴り響くとはそれこそ流行する「想定外」の言葉を思い出すではないか。

 昔、携帯電話が初めて登場したタイプを持っていた。バッテリーのパワーが弱く、満タン充電で10分も通話すれば終わってしまうような機能。現在の進化は想像もしなかったものである。

  過日、俳優の二谷英明さんがご逝去されたが、ご夫妻がJRのフルムーンのポスターに登場され、あちこちの駅に貼られていたことを思い出すが、その前に石坂 浩二さんが「グランドひかり」のCMに登場され、新大阪と博多を2時間49分で結ぶ速さにびっくりしたことも懐かしいが、その「グランドひかり」で忘れら れない思い出があった。

 新大阪駅で待ち合わせをした人物が遅刻、予定時間に間に合わないところから購入してた「グランドひかり」に乗 車。姫路辺りを走行中に2階の食堂車に行き、着席すると同時に前述の電話が鳴り、「悪い、今、姫路の手前を走っているよ。博多駅で待っていてくれ」と連絡 があった。

 10数分後の「ひかり」に乗ったということだったが、そのやりとりだけでバッテリーが切れてしまい、通話不能の重たい電話を肩から提げて博多駅に降り立ったことを憶えている。

 当時のNTTの料金は今では考えられない高額だった。毎月3万5千円以上も支払っていた筈。何より基本料金が高かったのだから仕方がなかったが、自動車電話は便利だったが、携帯タイプは全く役に立たなかった代物だった。

 この電話の話題が登場したところで、過去に書いたミステリーにもう一度触れておこう。
自動車電話の受信電波を表すグラフ信号なのだが、当時の「瓜破斎場」と「北斎場」の入り口に着くと、いつも圏外となった現象が不思議で、私の人生七不思議の一つとなっている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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