2012-08-31

活気も時には  NO 3031"


 今日「金曜日」は「幸せ列車」のメールマガジン送信日。今日の内容は歯が悪くなって噛めない高齢者に対して、寿司や天麩羅の世界で見せるプロの心遣いの話。そこにはお客様を大切に考える職人の「技」のサービスが活きていた。

さて、友人から誘われて新しく開店した飲食店に行ったのは3ヶ月ほど前だったが、活気に溢れて満員だった店内が一転し、閑古鳥が鳴くようになって弊店を余儀なくされたことを知った。

「この店、間違いなく駄目だ」と友人に話したのが的中してしまったことになるが、その時に体感した理由を説明したら彼も納得していた。

我々が着席していたところは店の奥の方だったが、そこは店内のスタッフ達が客の注文したオーダーを厨房スタッフに伝える場所で、その声が活気を飛び越して騒音と化していたからだった。

飲食店は何より「味」と言われているが、味は「まあまあ」だっただけに惜しいと思っているし、元気な掛け声がサービス空間を台無しにしていたと考えたら勿体無い思いを抱いている。

病的な偏食があるところから、内緒でオーダーしたいケースのことも考えて欲しい。野菜だけの「焼きそば」を注文して、それを店内いっぱいに聞こえる大声で言われたらどう思うだろう。時には「そんなものを注文する奴がいるんだ!」と注視されることもあるだろう。

「さっき入って来た3人組の女性、酒に強いんだ。変なものを注文している!」と思われる環境は有り得ないと指摘した訳だが、3ヶ月で閉店という憂き目に遭った店主やスタッフ達のことが気の毒で同情を禁じ得ない。

世 にコンサルタントと称する職業が存在するが、中には自身の利益を追求する人も少なくないし、間違ったことを教えて取り返しのつかない結果に至ったケースも 多い。本質としてその仕事を研鑽しているだけではなく、お客さん達のお帰りになる後ろ姿から遡って考えて発見することも大切だろう。

過去にコンサルタント的なことを求められ何度も招聘された歴史があるが、いつもお客様の立場になって共に考えましょうという姿勢で対応してきた。どんな仕事でも「こだわり」は大切にしたいものだが、提供する側の自己満足にならないようにありたいものである。

今 日の写真は、東京のテレビ局から生で全国ネット放送をされた番組のひとこま。何度かゲスト出演をしたことがあったが、この時は私の横に東京のお寺様と「清 水国明」さんが座られ、画面左に見えているのは「渡辺友子」さんと2009年の夏に享年90歳でご逝去された「細川隆一郎」さんである。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
携帯で下のQRコードをスキャンするか
 または
携帯に下のURLを直接入力します。
URL http://m.hitorigoto.net