2013-02-22

びっくりした話  NO 3204


  お世話になっている医院の先生からの手紙を眼科に届けた。一緒に入っていたのは過日に受けた「MRI」検査の映像CD。随分と医学の世界も進化したもの で、「IPS細胞」でノーベル賞を受賞された京都大学の山中教授が、世界の「IT」関係者で組織された団体から特別な賞を贈られたニュースに拍手した日で もあった。

 ノーベル賞で思い出したが、日課で訪問している「幸せ列車」のコラムに北海道の旭山動物園と山形県にある世界一の「クラゲ専門水族館」のことが書かれており、後者の発光体研究で受賞された時の話題が蘇えった。

 今日のニュースに「IPS細胞」を用いてアルツハイマー病の抑制効果のある研究が発表されていたが、医学の進化は1年長生きするだけで様々な恩恵を受けられる可能性があり、「寿命」と「病気」が別物であることを何回も体験した。

  さて、近所を歩いていると知人に呼び止められた。弊社の式場で行われていた葬儀に参列されていたそうで、「あんな祭壇見たことない。どれほどの金額だった の?」と問われたのだが、そんなプライベートでデリケートな問題に答えられる筈はない。「特別なお葬式だったようですよ」とだけ返しておいた。

 こんな興味本位的なことを聞かれることも少なくないが、これも業務上に知り得た「個人情報」の上に我々の仕事に関連する「故人情報」でもあり、絶対にオープン化してはいけないプライバシーのレベルにある。

 信じられない話だが、私の現役時代、会社に面白い電話が何度もあった。「**さんのお葬式、誰が司会をするの?」という問い合わせで、私が担当と伝えると「それだったら会葬に行くわ」というやりとりである。

 私の司会が会葬者を増やし、返礼品のご負担がそれだけ増えることになるので申し訳なかったが、そんな方々に共通していたのは「私の葬儀はあなたが司会をしてね」だった。

 そんなこともあり、こんな病気になってしまって司会をしなくなったが、約束遂行から「お別れの言葉」を捧げたことが何度かあった。

  さて、BSのニュースに衝撃を受けた内容があった。韓国の葬祭業者がとんでもないことをやらかして摘発されたという事件で、事故死や事件死の際に担当する 検案医師の車に「GPS」を装着、スマホの機能を使って現場に急行して自社の式場へ搬送したり、救急車の要請電話を盗聴させる社員の存在があったとは信じ られない話で、何でもありという風潮に強い抵抗感を持っているが、こんなことを発想する人達がいた事実自体に驚愕した。

 こんな行為に及んだ人達は、それこそ「罰当たり」という愚かな行動だが、摘発されて「天罰」を受けることになるような気がする。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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