2003-11-23
ロマンチストだから? NO 614
事務所に行くと、机の上に10数枚の写真が並べてある。
93歳でご逝去されたおばあちゃんのものだが、その大半が社会福祉法人である老人ホームで撮影されている。
若いスタッフに囲まれたどの写真にも笑顔があるし、彼らがお年寄りたちとのコミュニケーションを大切にしている感じが伝わってくる。
中に仮想大会の写真もあった。おどけたおばあちゃんの表情に、女性スタッフたちが「かわいい」なんて失礼な言葉で話し合っている。
一人がパソコンの前に座り、イメージ構成をスタートさせると、「おばあちゃん、トルコ桔梗の花がお好きだったそうよ」と担当女性が故人情報を知らせ、もう一人のスタッフから、「紫の色を好まれたそうです」という発言もあった。
少しずつスタッフが育ってきている。祭壇を飾るだけなら葬儀屋の仕事。葬祭サービスとはプロデュースの感性が不可欠。そんな思いが「かたち」となって具現化しつつある光景が嬉しいところだ。
このおばあちゃんだが、肉親や親戚の方がおられず、えにしに結ばれた方々のあたたかいお気持ちで葬儀が行われるが、晩年を過ごされたホームの方々も来られるだろうし、あたたかいイメージの葬儀を企画している。
さて、弊社が加盟する日本トータライフ協会のコラム「有為転変」に、ホームレスのことが記載されていた。
また、メンバーである神戸の株式会社「公詢社」吉田社長のコラム「あるがまま」にも「愛」について書かれてあった。
愛、癒し、思いやりを共有する協会のそんな行動実践に、感慨に耽る私だが、それは晩秋という季節がそうさせたのではないようだ。
協会が掲げてきた理念が、いよいよ各社に浸透し、それぞれがオリジナルなサービス提供に進化させているが、その交流によってグレードアップにつながるもの。
これらは、決してビジネス本位では生まれない。こうなった背景には、各社の社長がロマンチストであるからとも思っている。
上述のコラムですが、ご興味があれば是非ご訪問を。弊社HP内「リンク」のページからお入りください。
今冬は風邪の流行が予想されるとのこと。どうぞ、お風邪を召されないように。