2004-03-28

猛 省   NO 746

回転ドアによる悲惨な事故、尊い命が失われ、ご遺族のご心中を察すると言葉が見つからない。

 <大人って、愚かでなんて残酷なことをしてしまうものだ> 涼ちゃん、ごめんなさい。
我が子の緊急事態に<救急車、早く来て>と悲痛な思いをされたお母さん・・・・

涼ちゃんには、お爺ちゃんやお婆ちゃんの存在もあるだろうが、かわいいお孫さんの死に対する悲嘆がどんなものか・・・・・・合掌

 交通事故や不慮の事故による被害者の葬儀を何度も体験してきたが、その光景を目の当たりにすれば事故の加害者には絶対なりたくないと思う筈。

 今回のビルでは、オープンから32回も事故が発生していたそうだが、どうして最悪の場合の想定が発想できなかったのだろうかと不思議でならない。

  あちこちのホテルで様々な回転ドアを利用するが、子供やお年寄りが戸惑っている姿を何度も目にしたし、自分が高齢になったら大変だとは感じていたが、まさ かこんな事故につながるとは思っていなかったのも事実。最新のハイテク技術を駆使して設計される近代ビル、そこにとんでもない人災という落とし穴が存在し ていたように思う。

 「尊い命を犠牲にしてしまって申し訳ございません。これを機に二度と起きないように最善の努力をすることを誓います」

 そんな謝罪会見の光景を見飽きたが、人間の歴史はこの繰り返し。それぞれの分野のプロの意識が低下してきているのかも知れない。

 最近、バリアフリーという言葉が飛び交っており、「人にやさしい」というキャッチコピーが乱れ飛んでいるよう。たったそれだけで安易に物事を捉えるのではなく、グローバルな世界の存在を知る謙虚な姿勢を常に忘れず大切にしたいものだ。

 57年も生きてきて、知らなかったことがいっぱいある。新聞やネットの社会で「目から鱗」という体験の毎日を過ごしている私。そんな中、過日に紹介したHPで学んだことも衝撃だった。

 それは、「NO 708」の「100万と100歳」と題した中で書いた「研究発表の方法のページ」だが、その中に「注目!」という項目があり、「誰にも読めるOHP」「色覚の多様性と色覚バリアフリーなプレゼンテーション」の内容である。

  講義や講演でプロジェクターで映像を映し出したり、レジュメの中で何気なく表記している「色分けグラフ」、そこに「色弱」という視覚障害者のことを考慮し ているだろうかとのご指摘があり、国立遺伝学研究所、ロンドン大学キングスカレッジ、東京大学分子細胞生物学研究所の先生達の研究情報が記載されていた。

 そのページの中で「抹茶」が色弱の人には「真っ茶」に見えるという結果に驚き、自身の気配り、心配りの欠如に恥じ入り、猛省をしている。

 100人の受講者がおられる。その中に約一割の方が視覚障害者だと考えなさい。そんなご指摘、まさに「目から鱗」であった。

 ご興味があるお方は、是非ご訪問を。ページ検索「研究発表」では285万ページも登場するが、トップページに存在されている「研究発表の方法のページ」からお入りください。
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