2004-02-21

??00万ページと100歳    NO 708

ある雑誌社から取材があり、葬祭業についての論文「もどき」を書く羽目に。

 葬儀について書くとなれば、原稿用紙を何枚用意しても書き尽せないほど話題があるが、あまり専門的になっては理解に至らず、スピーチではないが短くて分かり易い記述方法を模索していた

 駄文の列記は苦手ではないが「簡潔に」という要望が難しい。そこで、様々なページを訪問。そんな中、グーグル検索で「研究発表 方法」のトップに登場したページと出会った。

100万近いページのトップにあるページ、さすがに訪問される方が多いようで、充実された内容が大変勉強になった。

  「研究発表の心得」「研究発表原稿の構成について」から始まり、「口頭発表の手引き」や学位論文、卒業論文の手引きまで記載されているが、「暫定公開中」 ということで<ラッキー>と思いながら、縦に長いトップページの項目を順に開けながら下がって行くと、そこで驚愕する文字を目にして心臓が止まりそうに なった。

 『私の好きなページ』 「学会や発表の講義のやりかたを考えるとき、とても参考になったページを紹介します」

 そこに「久世栄三郎の独り言」が登場していたのである。

 <こんな不思議なえにしが?> そうしか思えない出会い。それは、同時に<何と、恐れ多い>ことかと、指先が震撼してしばらく止まらない状態に陥るほどだった。

  私は、この出会いに心から感謝している。このページで学ばせていただいたことも有り難いが、「独り言」と並んで掲載されていた「魔法使いのための箴言集」 も素晴らしく、中に私の大好きな音楽家、レナード・バーンスタインの言葉があり、神仏のお導きではないかと思わず手を合わせた。

 このページを発信されておられるのは、名古屋大学の片山正昭先生であられるが、ご自身の研究室でのプライベートHPが、学生さんだけではなく多くのビジネスマン達にも重宝がられているように思える。取り急ぎ、ここで衷心より感謝の合掌を申し上げる。

 さて、今日は87歳の方の葬儀を担当してきた。半年前、奥様に先立たれた方。偕老同穴という言葉があるが、今頃は霊山浄土で再会を果たされ、懐かしく昔話をなさっておられることだろう。

 夜は、お通夜を担当。明治38年にお生まれ。享年100歳であられる。

 お孫さん11人、曾孫さん14人、玄孫さんが4人おられる。おそらく、同年代のお友達の大半がこの世におられないだろうが、1世紀を生き抜かれたということは凄いこと。皆さんを送られてからこの世を出立された。

 お寺様が少し遅れて来られたので時間調整もあったが、<肖れますように>と手を合わせながらマイクを握り、命の伝達バージョンのナレーションをつとめた。

 そうそう、昨日、福祉の方の葬儀があった。地域の会館で行われたが、「サービスがいいな。利益なんてないだろう」と喪主さんから感謝をいただいたと言うが、会館協力金2万円の負担も赤字だった。

 送る人、送られゆく人、それぞれ世の中様々だが、いつか自身が送られる。あの世で送った方々から感謝で迎えられる人生黄昏を過ごしたい。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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