2002-05-09

「お心残り」解決サービス    NO 69

昨日の「独り言」、宗教者の皆様にはご立腹されたお方も少なくないことと存じます。
なにとぞ、ご海容くださいますよう。

宗教者が「在家」と呼ばれる一般の方々は、通夜、葬儀という2日間の間に、ちょっとした心配り、気配りで、お喜びになることが多くあります。

私達がサービスという仕事の中で最も重要視することは、ご本人、ご遺族の「お心残り」を解決して差し上げることだと考えています。

日本トータライフ協会に加盟する葬祭業者達は、全国で「愛」と「癒し」のサービス提供を実践し、メンバー専用掲示板にリアルタイムで情報発信され、その「和」「と「輪」が広がっています。

今日の午前中に行なわれた弊社のご葬儀で、私が司会を担当していた終了時に、次のようなことがありました。

その葬儀は、最近に流行の「家族葬」形式で、お花を中心にしたシンプルなご祭壇をお飾りし、「おばあちゃんらしいイメージです。有り難う」と感謝のお言葉を頂戴してから進行が始まりました。

式次第が滞りなく済まされ、お寺様がご退出。やがて、お柩が開かれ、ご家族、ご親戚の皆様のお別れが始まってしばらくした時、「あれだけが心残りね」というお言葉が発せられました。
ご 出棺後、火葬場に向かう車の中で伺ったお話でその事情が把握出来た訳ですが、おばあちゃんは近所の「団子屋」さんの「みたらし団子」がご好物で、ご遺族が 葬儀の始まる30分前に購入されようと行かれたところ、まだお店の体制が整っておられなく、仕方なし式場に戻られたそうでした。

さて、お柩の蓋が閉じられる前のこと、ご当家を担当していた責任者が紙袋を差し出した。中には「熱々」のみたらし団子がある。

ご家族の残念そうな会話を耳にしたスタッフの機転が功を奏したようで、「有り難う」と、周囲の方々が涙を流しながら喜んでくださってご出棺となった。

団子屋さんも、いつもみたらし団子をお買い求めに来られていたおばあちゃんのことをご存じで、事情説明から大至急で作ってくださったそうです。
団子屋さんに感謝申し上げます。有り難うございました。

さて、こんなサービスの話題、お寺様の一部には「そんなことをして」と、ご遺族や私達に「葬儀の意義」から説教をされる方がおられることも事実です。

不幸の中で少しでも「不幸でない」ひととき、それは葬送にあって重要なことだと考えており、社員達には徹底してサービス提供に取り組むという指示を出していますが、責任は社長である私にあり、ご叱責はすべて私にお願い申し上げるところでございます。

あのお店の「みたらし団子」は有名です。私も大好きです。おばあちゃんに・・・合掌
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