2002-05-14

今日のお客様から     NO 74

今日は、アポで来社される方々とお会いする日。午後から、多くのお客様が順に来られた。

そんな中で、2組の方々とのお話しを記述させていただきます。
 
始めはテレビ局の制作担当の方々で、葬儀のことを取り上げたいという取材の申し込み。

 葬儀がどのように変化して来ているのか、また、家族葬や無宗教、そしてホテル葬がどんな「かたち」で行われているのかというところから始まりましたが、言葉や文章よりも実際に行なわれている映像をご覧いただき、体感されることを提案いたしました。
 
約2時間の放映。時にはホテル側の立場で、時にはジャーナリストの立場で、また、ご遺族やご会葬者の立場でという解説を伴いながらのご体感。

3人の目に涙が浮かんできたところは同じで、二つのポイントでの共通がありました。

ひとつはご遺族が悲しみの涙を流されておられるところ。もうひとつは、そんなご遺族が私達の癒しのサービス提供により、式場に「よかったねえ」という雰囲気が生まれた場面でした。

 葬祭業の仕事で重要なこと、それが上述の部分で、私が何より重要視しているところなのです。

「こんな葬儀が行われているなんて、初めて知りました。感動しました」
 
そんな感想のお言葉を頂戴し、これから制作される番組の企画変更をされることになったようですが、過去に何度もしたためている「1日に2700名様のご葬儀が、そして、その日に、明日の葬儀のためのお通夜が2700名様」という現実のご理解をお願い申し上げました。

 一方は、葬儀の音楽の世界で著名な方。奏者、作曲、編曲の技術に卓越された女性で、当協会の関係する大規模な葬儀に於ける音楽担当プロデューサーさん。
 
来社の目的は、半年前ぐらいに作曲、編曲を懇願した葬儀演出用音楽CDの試聴。

それは、協会のメンバーしか活用が出来ないというオリジナルサービスの世界で流される曲で、見事なイメージで完成しており、さすがにプロと賛辞の言葉を贈りました。
 
そんな彼女が、ふと、おっしゃられた次の言葉が気に掛かりました。
 
「音楽事務所を通じて、多くの葬儀社さんからの演奏依頼を頼まれますが、葬儀の式場での音楽の重要性を感じておられる方はおられません。体験してみて協会のメンバーさん達の求められる世界が再認識出来ました」
 
故人の愛唱曲の取材すら行なっていない業者さん。「適当に流しているだけでよい」と言われる現場責任者さんの存在。それは、彼女のお弟子さん達共通の鬱憤となり、指導をされる際の大きな問題となっているそうだ。
 
協会メンバー達が携わる葬儀、そこでは音楽のスタートが3秒遅れても問題になるレベル。そのギャップの大きさは、今後にますます強くなるのは必然だが、お客様がご理解される時代の到来を目指し、互いに耐えようと励まし合って帰られた。
 
彼女の創作された曲による新しい「癒しのサービス」の始まり。それは、7月の北海道研修会を経て全国で始まるだろうが、ご遺族の慰め、癒しにつながるオリジナルシステムは、ご体感された参列者にご賛同をいただけるものと確信している。
 
彼女のやさしい心が入力された「慈曲」の調べ。それは、何れ、皆様が、全国の葬儀で耳にされることになるものと自負しています。
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