2003-04-23

若葉マーク    NO 408

<どの程度、成長したかな?> そんな確認の思いも込め、今日の葬儀で女性スタッフに4分10秒のナレーションを担当させてみた。

 創作した原稿は、私がナレーターをつとめる際の3分50秒バージョン。まだ若葉マークの彼女には20秒の余裕を与え、ゆっくりと担当するように命じた。

 導師が引導を終えられる。そこで音楽が流れ、私の短いナレーションに続いて彼女がマイクを握る。

 今日の導師は私と30年来のえにしがあり、打ち合わせ時に事情を説明してお願いしていた。

 音楽の旋律の頃合に合わせ、彼女のナレーターが始まった。第一声に託した声の容量が大き過ぎる。これでは肺活量の活用にあって、限度を超えなければ抑揚が生かされない。

 彼女も、一瞬<しまった>と感じていた筈。私がすぐにアンプの音量調整で対処し、発生を援助する行動を取った。

 一生懸命にナレーターを務める彼女。音量調整で発生レベルが楽になったようで、そこからはゆっくりとした「語り掛け」に変化してきたが、すこしゆっくり過ぎる。

 4分10秒の予定が4分25秒で結びとなった。

 隠れ家で指導している時に80点を与えることが出来ても、本番となると60点に落ちてしまう。これは若葉マークでは仕方がないことだが、これでも大阪の葬祭業界の司会者ではトップランクの部類に入ると自負している。それだけ、弊社の司会のレベルは高いのである。

 彼女の泣きどころである「京都女性」のイントネーションは、自分で意識しながら徐々に改善されてきているが、ここだというところで出てしまう。

 しかし、マンツーマンで後一ヶ月も教育すれば見違えるようになるだろう。

 今、彼女は自宅に帰ってからも練習しているようで、研修の度に成長していることは確か。いよいよ今後が楽しみな存在になってきており、また「人<財>」が増えたことになり嬉しいところだ。

 そんな彼女が言った。「苦しい勉強をして少し近付いただろうと思って研修を受けると、また、高度なレベルを聞かされることになり、奥行きの深さがどこまであるのだろうかと心細くなってきます」

 「やりたい、挑戦する。追い着き、追い越せ」その思いがなければ本物のプロの域への到達は不可能。もうすぐ若葉の季節を迎えるが、若葉マークを外せるところまで成長したと思っている。

 今、私が待ち焦がれているのは、彼女のナレーションに春のさわやかな風が乗っかってくれるようになって欲しいこと。

 季節は春。花々が彼女の成長に合わせて咲き誇ってくれる日の近いことを感じている。

 頑張れ、若葉マーク。
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