2003-04-19

女性スタッフの挑戦    NO 404

今、弊社の若いスタッフ達に司会を指導している。本格的に始めたのは今年になってからだが、現在、彼らは、もう、大阪の他社の葬儀司会者のレベルを超えるレベルに達している。

 これらは、葬儀の司会に対する他社の意識の低さがあるだろうが、今後、いよいよ司会の重要性が認識されてくると確信している。

 そんな中、一人の女性スタッフが思いを綴ったプリントを提出してきたので紹介する。

 ・・・・・・・

 少し前まで、私は、葬儀の司会なんて練習すれば出来ると思っていました。しかし、隠れ家で司会やナレーションの練習を本格的に始めてから、その考えが誤りで、衝撃的に崩れてしまいました。

 入社後、すぐに、「新聞を100回、声を出して読みなさい」と言われたことがありましたが、最近になって、ようやくその目的の意味が分かってきたのです。

 発声の仕方やトーンだけでも、同じ言葉を幾通りにも変化させるもの。それに気付いてから「簡単ではない」と思い直しました。でも、私は京都生まれ。どう頑張っても独特の発音となってしまい、社長から最初に指摘されていたことを実感することになりました。

「日常の言葉遣いに気を付けなさい」
 社長から何度か言われたこの言葉。それが、思わぬところで出てくるのです。

 録音した自分の声を聴いてみる。正直、耳を塞ぎたくなりながら「試練」と思って挑戦していますが、まだ恥ずかしい気持ちが勝っているようです。

 でも、先輩達が通られた道。素晴らしい目標となる先輩のようになりたいとの思いを抱きながら、自身のテープを聴いています。

 そこで、気付いたことがふたつありました。自分の言葉に間違いなく「京都訛り」があることと、全国から来られた先輩達がどれだけ勉強されて方言を払拭されたかということです。

 練習を重ねる度に感じる司会の世界の奥深さに戸惑い、出口の遠いことだけを知る。

 日本一の葬儀司会者の声を身近で聴き、自然に入力できるという恵まれた環境にありながらと、焦る気持ちもあるのです。

  言葉で人を感動させることの出来る日本でただ一人の葬儀「司式者」に、どうしたら近づけるのか。今、私は、弊社が担当させていただいた社葬やホテル葬の記 録ビデオを何度も見て、そのレベルの高さに圧倒されていますが、こんな世界に到達したいとの思いは強く、高いハードルを越えて、お客様にお喜びいただける 司会者になりたいと願っています。

 「人間、先ずは思い込み。そこから発展すれば何でも出来る」
 そんな言葉を耳にしたことがありますが、早く第一線に出られるように頑張ります。

 私は、この会社で、司会だけで故人の最期の儀式が大きく変わってしまうことを学び、それらが遺された方々に大きな影響を与えることになることも知りました。

 昨日も、神戸の司会者さんが来られていましたが、共に受講し、その奥深さに改めて遣り甲斐を感じたことだけは確かです。
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