2003-02-20

ホテルの部屋で    NO 350

風邪の調子が芳しくない。人間の体とは不思議なもの。これまでに何度も体験したが、体のどこかに痛みがあると自然に庇ってしまうのか、予想もしなかった部分の筋肉が張ってくる。

 今、腰から背中に掛けて「キンキン」、これは堪らないとフロントにマッサージの予約を入れたが、1時間待ちということでこの「独り言」を打っている。

 今回の出張、たまたま健康保険証がスーツのポケットに入っており、助かった。
今日、昼前に内科医に飛び込んだ。

 外側が黄色に塗られたログハウス。そんなモダンなお医者さん。やさしくてインフォームド・コンセントもうまかった。

 「取り敢えず、クスリを出しておきましょう」

 そこで真裏にある薬局に行ったが、少し待たされて出された薬の量を見てびっくり。トローチを含めて5種類もある。

 それぞれの効力や副作用などが書き込まれたプリントを手に、親切な説明を頂戴したが、考えて見れば、「こんなに必要ですか?」「すべてが絶対に必要ですか?」とは聞き難いもの。

 一方通行な時間が過ぎ、「有り難うございます」と包装された袋を手にするが、持ち帰ると不思議なもので全種を服用してしまう。

 それは、早く完治したいという心情もあるだろうが、「ひょっとしたら」という選択の誤りへの恐怖感も働いているようだ。

 「服用されたら喉が渇きますよ」、そんなアドバイスもあったが本当に喉が渇く。

冷蔵庫からミネラルウォーターを出しては飲んでいるが、ふと並んでいた缶ビールに魅せられ、副作用の確認のために説明書を見たら、やはりダメ。

『飲酒により薬の作用が強く出ることがありますので、控えてください』とあった。そこで水で我慢することにした。

さて、55年も生きてきて、いっぱい医師や薬の世話になったことがあるのに、今日、初めて知ったことがある。

それは、私の仕事に大いに関係することなのだが、今日に貰ったトローチの説明文。

『解けてしまってから30分間ぐらいは、お茶を飲んだり、食物を食べたりしないでください』とあるではないか。

私は、喉を大切にしてきているところからトローチをよく口にするが、そんなことを知らず、いつもお茶や水を飲んでいた。

きっと、効力が半減していたと思うところだ。

今、部屋のチャイムが鳴った。マッサージさんが来られたようだ。

何とか「ペンギン」スタイルの歩き方だけを治して欲しいと思っている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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