2002-12-09

予定外の宿泊    NO 278

午前中の仕事を終えた頃、数日前から痛み始めていた腰痛がひどくなってきた。

これまでに何度か治療に行ったことのある先生のお世話にと考えていた時、同じように不調気味だった妻から電話があり、話すと一緒に行くと言い出した。 

 先生がおられるのは、北陸。電車で行きたかったが、妻が行くとなると車で行かなければならない。仕方なく名神高速道路を走行することになったが、京都を過ぎた頃にますます痛くなってきた。

 大津のサービスエリアを通過した頃、昼食を食べていないことに気がつき、無性にお腹が空いてきた。痛いが食べる方が先。そこで、少しスピードを上げ、多賀サービスエリアまで走った。

 さて、入ったレストラン。出来るだけ早く調理可能というところからハンバーグを注文。
短い時間で運ばれてきたハンバーグに箸をつける。

 私は、ウースターソースをたっぷりと掛けるタイプで、すぐに掛けた。
食べた瞬間、変な味。それが醤油であったことに気付いた。

 よく見ると、ソースと醤油が並んで置かれており、ここでは醤油を入れた器の方が大きく、大きい方がソースと勝手に思い込んでいた私の早とちり。

 ハンバーグに醤油を掛けたら困ったことになる。そこで、その上からソースを掛けたが、何とも表現出来ないような変わった味。そこで、ノーベル賞を受賞された田中さんのことを思い出した。

<何か発見はないか?> 何もない。当たり前。
初めて体験する不思議な味。これはいただけない。そこで知恵を働かせる。
ハンバーグの熱い鉄皿を斜めにずらし、改めてソースを掛けることにし、何とか食べた。

 やがて走り出して北陸道。対向車線には京阪神や東海方面に向かう観光バスがひっきりなし。師走で不況が叫ばれている時代にあって、これは不思議な光景。
観光バスは、推測だが100台以上はすれ違っただろう。きっとカニのシーズンだからと推測のうえ納得。

 やがて目的の先生を訪問し、治療を受けたが、患者さんが多くて待たされたことから、急遽、宿泊することにした。

  加賀温泉までは40分ぐらい。周辺には芦原、粟津、山城、山中温泉があり、もう少し走れば片山津もある。あちこちにお気に入りの旅館があるが、どこも満 室。そこで、見つかったのが山中温泉の「胡蝶さん」。10室ぐらいのこじんまりとした和風旅館だったが、部屋係として対応してくださった仲居さんが素晴ら しかった。

 病的なほど偏食な私。せっかくの料理の大半に手をつけなかって申し訳ございませんでしたが、お世話に相成り、有り難うございました。

 カニ、海老、貝、牡蠣、雲丹、キノコ類、赤身の魚、これらを謹んで遠慮申し上げている私。

今回も不幸な自身を悲しんだが、3回お風呂に入ったお陰で腰の痛みが少し和らいだ。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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