2005-08-30
幕開け? NO 1256
疲れを癒すには銭湯が最高。日付が変わってから営業時間の終了までゆっくり。今日の日替わり湯船はバスクリン、オレンジの香りに心地良く包まれてきた。
この時間帯は、お客さんもチラホラ。聞こえて来るのは女湯の会話だけ。それは天井の高い空間反響に女性の声質が響き易いからだろう。
テレビのニュースは選挙一色、いよいよ小泉劇場の幕開けとなるが、我々の仕事にとって選挙は大変。厳粛で静寂であって欲しい式場の近くを選挙カーが通るからだ。
候補者名の連発やウグイス嬢の絶叫が困りもの。<葬儀だ!>と気付いたら「ご冥福をお祈り申し上げます」というコメントまで発せられる。それこそ義理と邪魔の押し売り。沈黙のまま通り過ぎてくれることを願ってしまう。
弊社のヒューマンライフギャラリー・シーンにも選挙関係者からの問い合わせが多い。後援会の幹部会議や演説会の会場にと要望が入ってくる。
偏った政党だけに「占拠」されたら問題がある。スタッフには平等性を基本と考えなさいと命じておいた。
シーンの会場空間の使用はコンサート以外が増加の一途、セッティングや片付けを考えずに受けてしまったらスタッフ達が大変。音響設備をスタッフ以外に触れさせることにも問題が生じ、それらが苦痛の種になっている。
講演会の有力者や市議会議員、府議会議員からの電話もある。それぞれが葬儀の場で何度も顔を合わせているところから断りにくい事情もある。そこで政党問わずなんでもどうぞとするか、すべてをお断りするしかないみたい。
数日前に来社された講演会の関係者、実際の音響システムを確認されて驚かれていた。「こんな気持ちよく喋られるのは初めて」「聴いている方も気持ちよい」なんて会話も交わされた。
静かな空間、学校の講堂や選挙カーの音響システムと異質の設備、うまく喋れば間違いなく説得力が増すだろうと自負している。
投票日である9月11日という日が不気味。テロの発生がないことを祈っているが、小泉劇場が喜劇になっても国民に悲劇にならないことを願いたい。
個人的に立候補して欲しくない人が何人もいる。参議院議員の中にも<この人が選出された?嘘!>と信じられない人もある。
今回の郵政問題を発端に、参議院の存在そのものが問われる流れもあるよう。何でもありという状況が平和の証しという考えもあろうが、政治家として崇拝出来る人が登場して欲しい。
崇拝の「崇」と祟りの「祟」という文字がよく似ているが、神仏の祟りがあるような国会はもうごめん蒙りたい。低次元な悪口の言い合いなんて情けないし、パフォーマンスだけで突っ走るのも恥ずかしい。
本当に劇場として幕を開けるならしっかりとしたシナリオを描いて欲しいもの。さて、それにはキャスティングが最も重要になる。ミス・キャスティングでないことを期待しよう。