2005-12-31

大晦日に合掌を  NO 1380


 3時間後には新年を迎えている。こんな駄文の列記にご訪問くださった皆様に、まずもって感謝の合掌を申し上げ、不思議な効力があると最近に言われ始めた私の「念気」を送らせていただきます。

 振り返れば多くの方々の葬儀に携わった歴史がある。そのご最期の場である火葬場まで随行した回数も計り知れない。お通夜や葬儀に参列された方々の延べ人数を推測したら、900万人ぐらいになるだろう。

 平成の年に始まった除夜の鐘のお手伝い、そこで焚き上げ申し上げたお施餓鬼の経木や塔婆の数も相当な数、これまでにご仏縁を頂戴した宗教者のご人数も延べとなれば7万名様を超えるだろう。

 今年、1週間の入院で「独り言」を休載したこともあったが、それも貴重な体験となったし、自分の身体に思わぬ兆候を感じ「診て下さい」と病院に行ったら「自分で発見するとは奇跡に近いよ」とお医者様。そんな不思議な出来事もあったあっという間の1年だった。

 考えられない医療ミスで大変な目にも遭ったが、不思議と怒りが出ないのがこの数年の性格、そんな自分の変化にますます「?」を抱いた年でもある。

 世の中は世知辛くなり危険がいっぱい、温泉の硫化水素ガスの被害に遭遇されたご家族も気の毒だし、列車事故も悲しい出来事。何処に災難があるかも知れない。

 何でも「お金」という世相は寂しい限り、それらは1万札が「聖徳太子」の頃には少なかった筈、ひょっとしたら仏教に深いつながりのある「太子」、その「称徳」の教えが薄らいだから?なんて思ってしまうこの頃だ。

 何とか今年を「生かされて」きた。今日のご葬儀を担当申し上げ、瓜破斎場までお見送り、今年最後のお客様に手を合わせた。

 喪主様のご謝辞が素晴らしかったが、その中に地域の皆さんに対する感謝のお言葉に続いて弊社のホール提供についても触れてくださって恐縮、スタッフ達が驚きながら低頭拝礼していた。

 火葬場までの車中、「式場内の響きに驚きました」とお寺様、お寺様用のマイクを必要としない環境設定が活かされ、独特の雰囲気が醸し出されていた。

  ご祭壇に飾られたご遺影が素敵な表情、私もこんな写真を撮影しておかなければならないと思った。この最近の写真なんて全くない私、しかし便利なネット社会 の到来、友人や知人に呼び掛けたらメール送信も可能だ。お客様にもそんなケースが最近に何度かあったが、今後は出来るだけ「生きた証し」の写真を撮ろう。

 元日から<温泉に!>と考えていた予定、仕事の関係で急遽キャンセルすることに。この仕事だから覚悟はしており、「残念ながら」なんてお客様に失礼な思いを抱いてはいない。

世はすべて「えにし」ということで過ごすもの。知人に教えられたスーパー銭湯にでもと考えているが、毎年お願いしていた「御節料理」が問題で、親しいホテルのシェフに「何でもいいから」と、夜遅くに頼んだのだから無茶で横着な行動で反省を。

 今から「除夜の鐘」のお手伝いに行く。スタッフ達から「お焚き上げを」と頼まれた物も持参し、「念気」のパワーアップを頂戴して参ります。

 どうぞ、皆様がお迎えになる新年が、素晴らしいお年となられますよう手を合わせ、今年の「独り言」の結びとさせていただきます。 ご笑覧、誠に有り難うございました。
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