2018-03-09

考えたこと  NO 8138

霧島ホテル 大浴場有馬温泉の参加者達から素晴らしいプレゼントをいただいた。中には全員からのメッセージが入っており、読みながら涙を流した。

それぞれの人達にいっぱい借りが出来てしまい、今後にどのように返すべきかと悩んでしまう。

今日は同業者と会食をしたが、会話の中でこの世を出立するまでに私がこの仕事で培った「文化」を伝承させる晩節を過ごすべきだと言われ、妙に納得してしまった。

ここからは「幸せ列車」から「10年前の独り言」を転載する。

簡単ではない問題?  NO 2144   2008-03-08

最近、友人葬を承ることが多くなった。「信仰」を共に「進行」される信者の方々が同じ空間でご読経を唱えられる環境が歓迎されているようで、その基本的サービスにつながる全天候型の式場の利用が増えたということになるのだろう。

高齢の方のご葬儀、弔辞を捧げられた人物は弊社の式場のすぐご近所の方。ご出棺後に私のところへ来られ、「テレビ、観たよ!」とニヤッとされた。

それからしばらくの時間の流れ、取引先の新社長が就任挨拶に来社。会話の中で今日が互いの誕生日であることを知ってびっくり。不思議なご仏縁に手を合わせた。

夜、夕食をどうするべきかと思案。自宅で独りの自炊も寂しく、近くの蕎麦屋さんへ行くことにしたら、いつもの常連客と友人達が座っていた。

メニューを確認しながら注文をすると、奥様が「もう、メニューを決めてありますから」と仰り、赤飯に始まって私の好物ばかりを次々に出してくださって恐縮した。

そんな中で、来店されていた皆さんと乾杯が。しばらくすると携帯電話がブルブル、広島の塾生から「おめでとう」の言葉があり、続いての電話は友人のレストランから。過日に一周忌法要を終えられた近所の魚屋さんが私の好物をご用意くださっているとのこと。そこで自宅に戻ってプレゼントされたお酒を提げて次の 会場に向かった。

そのお酒は「かわせみの宿」との銘があったが、恵贈くださった風呂敷包みのままで持参した。日本の「風呂敷」文化を見事に表現されたプレゼントのハート。それは、会場におられたすべての人達の心の扉に感動を与える出来事となった。

店内の席にはご近所の奥様や馴染みのお客さん達がいっぱい居るが、皆さんがそのお酒で「おめでとう」と乾杯をしてくださり、「この酒、最高!」と賛辞された言葉も嬉しかった。

そんな両方のお店で支払いをすることを許されず、「おめでとう」だけで嬉しい歓待のハートを受けて感激してきたが、ふと思い出したのが我が家の「悪猫」の 行動の変化。妻が出掛けてから数日が過ぎ、いつもの食事をしないというストレス性兆候が発生、これだったら食べるだろうと、考えられる物を購入に行ってき た。

その帰り、知人と出会って私だけが立ち寄ることになったのが昨号に書いた「源ヶ橋」の料理屋さん。娘さんがわざわざ女将さんを呼び出してくださり、ご主人との懐かしい昔話に花を咲かせた。

さて、昨号に提起すると予告した問題だが、まずは暦の「友引」についてである。狭い国内のあちこちに土着した「友引の日は、火葬場が休日」という自治体もあるが、その慣習が宗教よりもはるかに強い地域が存在する事実に哀れな思いを感じている。

友引の日の通夜や葬儀は絶対ダメ。決行するなら親戚は一切参列をしないという現実もあるので驚きだが、その地域の大半の宗教が浄土真宗系というのだから衝撃で、迷信や占いを嫌われた宗祖「親鸞聖人」のご存在を考えるとやるせない心情に陥ってしまうではないか。

また、一方で、国民葬、県民葬、市民葬儀、区民葬など、税金が使われる公的な本葬儀について疑問を感じているという専門家と会った。

考えてみれば、本葬となれば、間違いなくその家の宗教に基く「密葬義」が執り行われており、日を改めて行われる本葬儀が一定宗教によって進められることはおかしいのではと問題提起された意見に「ハッと」した思いがしたのである。

会場費、祭壇設営費などが税金で負担されることは納得されても、例えば仏教葬儀として「お布施」に税金が使用されるのは如何なものかという考え方に一理あり、その難しい問題を真剣に考える出来事に遭遇したのである。

ホテルや文化ホールを会場とされる無宗教葬儀、そんなプロデュースや司会にあっては誰にも負けないオリジナリティがあると自負する私だが、公費によって進められる本葬儀で、上述の問題がプロとして悩みの種になる昨今なのである。

社葬は別として、県民葬や国民葬にあっては「お布施」をご当家側が負担するのが「本来では?」と質問され、答えに窮する体験から真剣に考えるようになった背景があった。

密葬義で、すでに宗教的儀礼が済まされている。そんなご意見も出てきたし、それを否定する言葉が見つからない宗教者の姿に何とも言えない寂しさを覚えた出来事だったが、果たして皆様はどのようにお考えになるだろうか?

今日の写真はもう一度行ってみたい霧島ホテルの大浴場「硫黄谷温泉」だが、噴火している新燃岳の影響はないのだろうかと気に掛かる。
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