2005-05-31
寝不足? NO 1173
ちょっと夜更かしをしてから薬を服用、就寝してから2時間後に自宅の電話が鳴った。
「久世さん?父が亡くなったの」と悲愴なお声、スタンドを灯し時計を見ると3時半。それからスタッフ手配をしたら眠られずバイオリズムが狂ったみたい。
出勤してから報告を受けたが、お寺様は遠方の方。ある宗派の道場として名高い古刹。その道場で開催された研修会、全国から集まられた宗教者の皆様への講演に招かれたことを思い出した。
この講師依頼に至ったのは、葬儀を終えて火葬場往復の車内の会話。導師をつとめられたお寺様が突然「面白い。研修会で是非」となったのである。
これも「ご仏縁」そのものだが、その講演から交流が始まったお寺様が多くいらっしゃるので有り難いこと。
そんなことを懐かしく思いながら「お気に入りのブログ」を訪問したら、昨日に書いた「出たとこ勝@負ログ」で「勿体ない」がテーマになっていた。
この筆者さんのブログには何度も驚嘆しているが、この内容も面白くて矯めになる。スタッフに「閲覧」を命じたら「プリントアウトしましょうか?」と返され、それが「勿体ない」と説教し、退社するまでに各自がページを訪問することにさせた。
「勿体ない」とは仏教から生まれた言葉。世の万物は互いに深くつながり「持ちつ持たれつ」という関係を表し、それを崩すことが「ない」ようにありたいものである。
筆者さんは「勿体ない」が外国語で訳せないと書かれ、ノーベル平和賞受賞者から提唱されて地球規模で広まった「MOTTAINAI」キャンペーン、我国でも環境白書に盛り込まれたと記されてあった。
お昼前、嬉しいお客様。これも昨日にご登場いただいたお方「ママ」さんである。コンサートのお客様のご要望と不思議なご仏縁が結ばれ、著名な「琴」の奏者さんをご紹介くださった。
チーフ・パーサーの表情が嬉しそうに輝いている。スケジュールの調整が大変だが、企画を進めなさいと伝えた。
時間外れの昼食が終わった頃に電話が。高速道路を走行しなければならない遠方の葬儀をお受けした。会社から70キロも離れている。渋滞がなくても1時間以上を要する距離、安全運転を命じてスタッフを送り出した。
夕方、猛烈な睡魔に襲われる。そこでお通夜の式場を回る前、ちょっと過日のコンサートの記録映像を観た。
高橋さんの演奏を聴きながら、じっと指先を見詰める。彼女が奏でる繊細なタッチは普通ではない世界、自然に涙が出てきてしまった。
こんな素晴らしい奏者を弊社に迎えられるとは幸せなこと。空間でご一緒に過ごされる方々の表情も満足感が滲み出ている。これから何度も彼女にご来社いただくが、私は彼女の「音楽教」の信者として、これから起床時に手を合わせることにした。
担当したお通夜、お寺様の法話で故人のエピソードを拝聴してメモする。明日のナレーションは特別バージョン。朝から気合を入れて創作しよう。
今日の<HOME>接続はブログ「出たとこ勝@負ログ」さんです。