2006-06-28

戻らぬ時間  NO 1549


 昨夜のニュースで九州や中国地方の豪雨の被害が報じられていた。熊本空港で1時間に113ミリという記録的な豪雨、市内から阿蘇周辺まで各地に土砂崩れの被害が出ているとのことだった。

 今日の朝方、そんな豪雨で友人達と話し合っている夢を見た。意外としっかりとしたストーリー、登場したキャスティングもはっきりと憶えている。なぜなら、それは過去に実際に体験したことのある出来事で、まるで再放送みたいなものだった。

 過去ログに何度か書いたのでご存じの方もあろうが、1990年7月1日から友人達と阿蘇高原ホテルに宿泊。深夜から振り出した雨が未明から信じられないような豪雨に変わり、部屋から見えていたゴルフ場コースが完全に池の状態になっていた。

  朝食時に話し合い<普通じゃない雨!>ということから熊本市内に向け出発することを決め、2台の車に分乗して国道57号線を下ったのだが、もうその頃には あちこちで土砂災害が発生しており、対向車線を上ってくるのは警察、消防、自衛隊という緊急救助隊と書いた車ばかりだった。

 大津の街を過ぎると有名な杉並木を通るが、並行して走る豊肥本線の線路が川みたいになって溢れ、我々の走る道路も30センチほど冠水している状況。それは、まるで脱出という体験でもあった。

 後で知ったことだが、我々がホテルを出発した30分後には国道も通行止めになり、豊肥本線宮地駅から少し大分寄りのところで線路が押し流され、それから1年3ヶ月も不通になったという記録的な豪雨に遭遇していたのである。

 テレビのニュースから蘇ったイマジネーションが夢に出てきたのだろうが、友人達とのやりとりも鮮明だったし、何より朝食の盛り付けまで再現してくれたのでびっくり。それだけ強烈な印象として焼きついているということなのだろう。

  さて、東京のホテルで過日に行われた「偲ぶ会」だが、その設営にトラックで往復してくれたスタッフがいた。今日、その彼が書いた絵を見て思わず<画 家!?>とびっくり。新しくオープンした式場の情景を見事に描いていたから。近い内にこの「独り言」で添付したいと考えている。

 一方で、今夜の深夜バスで東京へ向かっている女性スタッフもいる。明日は横浜へも行くそうだが、若い人達の元気パワーが羨ましい。

 明日は私も東京へ出張する。夕方から特別なサービス研修会が行われる。北海道から九州までのプロ達が集う。その中に若い人達も同伴するようなので楽しみだ。

 この数日のニュース、愚かな犯罪が目立って多い。「被害者になるな。加害者になるな」という私の口癖、その裏側にどれだけの悲しみの光景があり、それがずっと続くという現実を知って欲しいもの。

加害者は「時間を戻すことが出来れば」という後悔の心情もあるだろうが、命の絡む人生とは「リセット不可能」なことを学びたい。 

 今日も全国のあちこちで、想定外の悲しみの通夜や葬儀が行われている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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