2006-06-26

梅雨の最中に  NO 1547


 同年代の友人夫婦に久し振りにバッタリ。しかし<普通じゃない!?>という表情。<ひょっとしたら!>と思ったら、やはりそう。金曜日に聞いた病院の検査結果が「肺気腫」だったそうで、近くの喫茶店に入り事情を聞くことに。

 彼は、誰もが知るヘビー・スモーカー。毎土曜日は彼の家で決まったように麻雀が行われ、部屋の中が黄色く変色。昔から奥さんが嘆いていた経緯があった。

 医師の結論は喫煙が原因。それもスモーカーが集まる麻雀が最悪だったそうで、激しく咳き込むようになった今月初め頃からタバコを止めたそうだが、この病気は禁煙したから回復が始まるものではなく、どう悪化を防ぐかしかない困った病気なのである。

 同じ病気の知人があり、彼から聞いていた症状や知識を思い出しながら話したが、そんな時、隣席に若い2人の客が着席したので<タバコを吸われたら!>と思い、ちょっと芝居をすることに。

 ウェーターを手招きし、「お兄ちゃん、ごめんね。この灰皿を片付けて。今、病気で禁煙に挑戦中だけど、灰皿があると誘惑に負けそうになるから」と、少し大きめの声で。

すると2人が立って奥の席に移って行き、座るなりすぐにタバコを燻らせる姿が見えたが、そのままで病気の話題を聞かせる方が親切ということも考えられる。

 それから30分ほど過ごしてきたが、病気になって初めて健康の有り難さが分かるという中、タバコが原因と言われる病気になった場合の後悔は取り返しがつかないと学びたいものだ。

 自宅に戻るとお二人の方から宅配便が届いている。どちらも淡路島の名産で、びっくりするような大きさの玉ネギとビワだった。

「スライスした玉ネギを浸けた水を飲むと血圧が下がるそうよ」と妻が言っている。偏食で有名な私も野菜はそこそこ食するし、玉ネギの天婦羅はおいしいと思っている。しかしそんな水を飲まされるのはご免。

山ほど頂戴した立派な玉ネギ、最近の血圧の数値を訴え「社員、友人、ご近所の方にお裾分けを」と提案しておいた。

 どうも退院してきてから健康についてチェックが厳しく、特に食生活と歩くことにうるさくなった。今日も小雨の中を傘を差して1時間ほど歩いてきたが、蒸し暑さと湿度でいっぱいの汗。おまけに足元がジュクジュク。帰宅してすぐに銭湯に行った。

 今夜の銭湯は日曜日で多くのお客さん。10人ぐらいの知人がおり、数人の人達といつもの銭湯談議。お陰で入浴前と入浴後に計測した体重変化が500グラムも。

「もう、飲めるの?」という質問もあった。それは風呂帰りに一杯付き合えという人物から。手術から100日目となる今月末まで禁酒ですと断ったら、横に居た人物から「飲める。大丈夫。保証するよ」と横槍が。

彼は1年ほど前に心臓の大手術をしているが、「俺なんて、退院した次の日から飲んでいたよ」と自慢話も。

 退院時の医師のアドバイスでは「お酒は適当に」ということだったが、一週間前に近所の数組の夫婦が集まった時を除いては、あまり飲んでいないのが事実。銭湯で誘われた人物は誰もが知る酒豪。もうちょっと元気を取り戻してからお付き合いすることにした。
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