2012-07-24

人生の出会い  NO 2996


  九州から同業者の息子さんと娘さんが来社。ホテルで大規模な「お別れの会」を担当するそうで、シナリオについてアドバイスしておいた。大阪らしい食事をと 考え、過日に来社した広島と名古屋の塾生達を連れて行った「明石焼き」の店に案内。「こんなの初めてです」と舌鼓のひとときとなった。

 すっかりと変わってしまった阿倍野付近だが、新大阪まで新幹線乗り継ぎでなら特急「はるか」か「くろしお」で310円で行けるからとアドバイス。そのルートで帰路に着いた筈。

 天王寺駅構内や地下街には浴衣姿の若い女性が多い。ふと気付いたら天神祭りの日である。毎年この時期は酷暑となるので大変だが、今年もそんな暑い日中だった。

 全国で水の事故が多発している。琵琶湖で若い3人の男性が亡くなったというニュースもあった。地元の漁師さん達にも恐れられていた浜だそうだが、川が流れ込む所で渦が危険と語っていたインタビューに恐ろしくなった。

 青春時代、琵琶湖の今津付近の浜に泳ぎに行ったことがあった。準備体操もせずに仲間の数人が水の中に入って行ったら、地元のオジサンにこっ酷く叱られた思い出がある。

「琵琶湖をなめるな」と説教されたのだが、50メートルぐらい離れた地点で水の中に入り、「体感してみろ」と言われたのが水面、中間、足元の水温の違いだった。

「心臓の部分を冷たく感じるだろう。これが琵琶湖特有の危険という問題で、急激に水に入ったら心臓麻痺になるから気をつけろ」

 みんな神妙になってその説教を拝聴し、オジサンに「有り難うございました」と鄭重に頭を下げたが、人に危険を説く行動は立派な行為。今でもはっきりと憶えている。

 さて、地域の重職を歴任される人物のお父様がご急逝された。会社とご当家との合同葬となったが、喪主を務められる方とは随分昔から交流があり、昨年まで存在していた喫茶店でもよく会ったことがあった。

 昔の話だが、毎日新聞の編集委員をされておられた「八木亜夫」さんの講演会を妻が主催した時にご参加くださり、会場だったホテルに迎えに来られた奥さんの運転される車に同乗させていただいたこともあり、折悪しく雨が降っていたので助かった出来事も忘れないでいる。

 お通夜は弔問者でいっぱいになった。友人や知人達の姿を多数目にしたが、久し振りの人物もあり旧交をあたため合うこともあった。

 明日の葬儀に参列予定だが、猛暑日らしいので今日のようにタクシー利用が望ましいようだ。

 帰路、商店街を通って食事を考えていたのだが、予定していた「力餅」さんの暖簾はそのままだが、もう店内の照明が落とされていて残念に思ったら、中におられた女将さんと目が合ったら「どうぞ」と招き入れてくださった。

  夫婦二人だけの貸切タイムで申し訳なく、青春時代に体験したこの店での思い出話をしたら、びっくりするほど驚かれ、その話を耳にされたご主人が厨房から出 て来られ、当時の意外な話をしてくださって驚くことに。この話は後日に改めて紹介するつもりだが、そんなことがあったのだという忘れられない思い出となっ ている。

 今日の写真は「6時間セミナー」のひとこま。ホテルサービス、ブライダルサービス、葬祭サービスそれぞれ2時間喋りっぱなしというハードスケジュールで、こんな元気な時代もあったのだと振り返っている。

久世栄三郎の独り言(携帯版)
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