2012-07-23

知らない世界の料金  NO 2994


  交流のあった一流ホテルの総支配人が、かつて「ベッカム様」の流行語対象に輝いたことがあるが、1997年の流行語対象に「マイブーム」というのがあっ た。それは様々なジャンルでご活躍される「みうらじゅん」さんが話題になったものだが、そんな「みうらじゅん」さんが調査された結果は我々葬祭業者に深く つながる問題なので書いておこう。

 調査をされたのは全国の主な都市の火葬料金の比較で、民間が経営する火葬場が多い東京都は「等級」が設定されているところもあり、ダントツで高過ぎるとご指摘されていた。

  昔、愚書「葬儀屋七万歩才のあの世の旅」をご笑覧くださった方から電話があり、大阪で会って話がしたいとのご仏縁があった。それは、東京で有名な斎場の設 計を担当されていた人物で、イメージに迷っておられた時に愚書に目を通され、中に出てきた「野辺の送り」について話すことになった。

 数 日後、経営されている方や建築士の先生が来社、そこで大阪の火葬場の実態について説明申し上げ、霊柩車から炉まですぐに安置されてしまうのが寂しくて残念 と伝え、「小高い丘を肩を落として柩と共に歩み行く情景を日本人は『野辺の送り』と言った」と解説すると、先生は、突然閃かれたようで、表情が一気に明る くなられたのが印象に残っている。

 それがご縁でオープニングセレモニーのプロデュースと司会を担当させていただいたが、完成当時は「世界一の火葬場」として話題を呼んでいた。

 霊柩車から火葬棟まで回廊をつくり、そこを柩と共に歩み行く設計となっており、そこで流れる音楽の提案をしたのも懐かしいが、職員さんの制服を変更するべきと指摘したことが思わぬ波紋を呼んでしまった。

  それまで作業衣だったのをホテルスタッフのように変更を申し上げたのだから抵抗が生じて当たり前だが、経営者側はそれを実行され、結果的にスタッフの皆さ んが着用を承諾されて実現に至ったのだが、その後「スタッフが生き生きと従事するようになりました」と感謝された出来事もあった。

 服装は人を変えるという顕著な実例と言えるだろうが、その斎場でも「二等」「一等」「上等」「特賓」というような等級があったように記憶しているし、最上級なら確か十数万円だった筈である。

  さて各地の料金だが「みうらじゅん」さんの調査によると、次のようになっていた。「札幌 無料」「仙台 9000円」「千葉 6000円」「さいたま  7000円」「名古屋 5000円」「京都 15000円」「広島 8200円」「高松 20000円」「福岡 20000円」

 因みに我が大阪市内は「10000円」だが、市民以外の場合は全国的に数倍になるようである。

 今はどうかは知らないが、昔、ある地域では「市民以外は受付出来ません」というところがあったが、阪神淡路大震災の時にそれが弊害となって混乱した事実もあるので考えたい。

 そんなところから、今日は4冊の愚書の写真を。

  そうそう、過日に紹介した塾生のブログの中に、来社した際に数名で阿倍野で食事をした際に撮影した「明石焼き」の写真が掲載されていた。「プランニングマ スター」と検索すればトップに出て来る筈なので、ご興味があれば是非どうぞ。あれは、本場の明石より美味しかったと書いておく。
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