2006-12-30

年末寒波  NO 1732


 深夜に窓から強風の音が聞こえる。日付が変わってから銭湯に行ったが、かなり冷え込みが厳しく、朝は完全なる「冬」モードとなった。

 午前10時過ぎに携帯電話が鳴る。相手は九州方面で正月を過ごすとワンボックス・カーで出掛けた友人。冬用タイヤを装着していたが、兵庫県の福崎インター付近から雪景色、「ネットで道路情報を知らべて!」と頼まれた。

 確認すると中国道の福崎から先がチェーン規制となっているが、それが山口インターまで続いているのでびっくり。彼らの一泊目は小郡インターから近い湯田温泉だが、山口から先は山陽道と共に通行止め。そこで引き返して播磨道を周り山陽道を走れとアドバイスした。

 福崎から小郡までとなれば400キロはあるだろう。それをずっと雪道走行となれば所要時間が大変。幼い3人の孫も乗っている筈。いくら雪を喜ぶと言っても限界があるし、夕方に到着する頃に通行止めがどうなっているかが心配だった。

 山陽道を通行したからだろうか、思ったより早く到着したとの電話があったが、あちこちで事故が起きていたという報告もあり、何より無事故でと伝えておいた。

 事務所内の電話やファクシミリが騒がしい。それらの大半がご供花の依頼、お通夜に間に合わせなければならずスタッフが大変な様子だった。

  我が大阪も昨日より急激な冷え込み、京都や名古屋でも積雪があったと聞いたが、この様子では明日も厳しい寒さが予想される。広い式場にあふれるほどの弔問 者、ドアの開閉が二重式でも結構冷える。お陰で腰がジンジンと堪らなくなってしまい、明日はホカロンでも貼り付けようと考えている。

 上述の友人は温泉でゆったり、私は近所の銭湯の電気風呂なので羨ましい思いもあるが、お気の毒な年末の葬儀に万全の体勢で臨みたい。

 故人がこの世に生を享けられたのは関東大震災の起きた年、イメージを膨らませようとその年の新聞を調べたら「地震で壊滅」という号外もあった。

「日 本未曾有の大地震」「東京全市 焦土と化す」「品川湾に海嘯 隅田川は逆流」「箱根温泉全滅」「俄然九尺増水し 忽然干潟を生ず 静岡県清水湾内 三保の 松原に海嘯襲来」という見出し。その地震が普通の規模でなかったことが伝わってくるが、「海嘯」とは恐らく津波のことだろうと想像する。

銭湯の入浴料が6銭、大工さんの日当が5円なのにトラックの運転手さんは50円というのも時代の背景を物語っている。

 その年に発表された童謡に「月の砂漠」「花嫁人形」「春よ来い」があったが、調べてみると「月の砂漠」のレクイエムバージョンがあり、その活用をどうするべきかと思案中。今から銭湯で考えることにしよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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