2006-12-28

面目を「施す」「程超す」?  NO 1731


 昨号で異常なほど高い気温に触れ「地震でも!」と書いたら、朝の9時25分に三陸沖で地震があった。

 その時間、会社の部屋でナレーションの創作中だったが、故人がご誕生された年に三陸沖で大地震、津波の被害があったと知って驚くことに。

 プリントアウトのボタンを押してから事務所内へ。そこに若いお寺様が座っておられる。スタッフ達とも顔馴染みのやさしいお人柄の素晴らしい方だが、私は彼のことを「迫力ある住職」と称している。

 風貌、読経の声量共に迫力満点、それでイメージが「やさしい」というのだから想像がつかないだろうが、お会いになったら間違いなく「なるほど、本当!」と思われると保証申し上げる。

 葬儀に出掛ける前、そんな彼に「私の部屋へ」と案内申し上げ、急変する葬送の「かたち」について論議を重ねた。

 短い時間だったが、私が導師になったらという仮定で「新しい形式の法話」の実演をサービスで披露。それから社員の車で式場に向かった。

 葬儀が始まる前に猛烈な雨、気温がグーンと下がって風まで出てきたが、雨と冷え込みを想定して設営準備されていたのでホッとした。

各小学校の校下に在する地域会館を基地として、防犯委員の皆さんが毎年恒例の年末夜警の時期。私の自宅近所にある西生野会館は昨夜から始まっており、深夜に拍子木の音が聞こえ「ご苦労様」と手を合わせた。

 道路を歩いていると追い越して行った車が前方で急停車、中から友人が降りてきて「丁度良かった」と道端談議。高齢のお母さんが入院されている病院へ向かうところで、危篤状態に陥られておられるとのこと。

「こんな年末、年始に万一が起きたらどうするの?」と悲壮な面持ちで相談が。とにかく安心させることを目的とするアドバイスを行い、「今は家族がどうあるべきかを優先させろ」と見送った。

 年末は葬儀が多い。悲しみのご不幸に季節や時間は関係ないのは当然だが、ご親戚や深いつながりのある方々と連絡が取れないことがお気の毒。

年 末に家族葬や密葬を行われ、年が明けてから偲ぶ会やお別れ会を行われるケースも多いが、密葬、社葬本葬ということになると「満中陰」までにという条件を 伴っていたのが、ホテルを会場とされる偲ぶ会やお別れ会ならそれに拘ることもなく、1月を避けられて2月にと決定されたお客様もおられる。

  こんなこと、10年前には想像もしなかったことだが、19年前に「ホテル葬の到来」を世に発表して「変なオジサン」と狂人扱いされた歴史を持つ私。これら についてのノウハウやソフトは商標登録された事実もある。そんなことが、今、世の中で歓迎と賛同を頂戴している現実を迎え、感慨深いこの頃でもある。

  IT担当のスタッフからの報告、「グーグルで『ホテル 独り言』や『コラム 独り言』で検索するとトップに登場します」とのこと。<嘘だろう!?>と開け たら本当だったのでびっくり。一時的で不思議な現象だろうが、恥を「掻く」ことはいいが「書く」ことに責任を感じる出来事でもあった。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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