2006-12-18

嘆かわしき哉  NO 1720


 喫茶店のカウンターに座っていると、テーブル席にいたお客さんから「これこれ、ひどかった。腹立たしいと思っていたら出ている」と店内の端まで聞こえる声が。7人居た常連客が「何っ?」と注目すると読んでいた新聞を叩きながら「国会の『水掛け男』のことだよ」と言った。

 手にした新聞のページは投書欄、そこに過日のテレビ映像で問題なった国会議員の発言に対する怒りがぶつけられていた。

「あれか!本当にひどかった。次回は間違いなく落選。大阪の恥のひとつだな」と同調した人もあり、5人ぐらいの人達がそのテレビを観たというのでびっくりだった。

  しばらくして、その新聞を拝借した。毎日新聞の朝刊の投書欄だが、岡山県の50代の方が「あぜん タダでもいいくらいだ」というタイトルで、来春に完成す る衆議院議員用宿舎問題について、テレビ番組で議員が発言したことに触れられており、信じられない言葉が記載されていたので「唖然」の思いを瞬時に共有す ることに。

 港区赤坂に出来る豪華で安い家賃だそうだが、『我々は国政をあずかっているのだから当然であり、タダでもいいくらいだ。入りたければ議員になればいいんだ』と息巻いていたそうだが、新聞に掲載されるのだから発言は事実だろう。

 とんでもない議員である。コップの水掛けも低次元だし、地元の悪徳交流で辞職して再当選したのもおかしな話だが、こんな発言をする人物が国会議員とは情けない話。それこそ喜劇のような感じを抱いた。

 一方で、東京都知事も叩かれているよう。芸術家という四男のことに絡んで高慢な答弁が庶民の感情を逆なでしたようで、<この人に謙虚があれば!>と思いながら<検挙される人物よりはましか!>なんて思いもしてしまった。

  この両者に共通していることは、絶対的に上から社会を見下ろす発言をしていること。票を得て政治に携わる人間がこれでは人格欠如と言われても仕方がないレ ベル。どんなに仕事の責務を果たしても、高慢ちきな発言ひとつで社会を悲しませることにつながってしまう。それだけ影響力のある立場だと理解をしていない ということになるからだ。

 東京都民も大阪府民も恥ずかしい限りの事件が続いているし、あちこちの知事や市長が検挙されている。

「検挙」よりも「謙虚」の方がいいに決まっている世の中。それが出来ない人達の人相が悪く見えるのも世の常である。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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