2003-05-07

仕入れ業者からの話し    NO 422

弊社の仕入れ業者は全国的な営業力を展開しているところが多く、来社の際に様々な情報を提供してくれることは有り難いこと。

 「今、無宗教形式が流行しているのですが、どこの葬儀社さんでもどのようにしたらいいのか暗中模索の状況です。よく、高級葬儀さんの無宗教形式を勉強したいと言われるのですが、どんなことをされているのですか?」

 最近、そんな質問をされることが増えたが、私は、葬祭業界の文化向上のためにとの思いで、抵抗なくビデオ映像を見せることにしている。

 しかし、それらの映像を見られた後で返ってくる感想の言葉、それらがすべて共通していることも確かで、「何処にも真似の出来ないレベルです。こんなことが行われているなんて驚きです」となる。

 音楽、シナリオ、映像、キャスティング、音響照明など、それらのすべてをその道のプロ達で構築したもの。そこに特別な司会進行となる「司式」バージョンとくれば、全国でこのレベルが可能とすれば、弊社が加盟する日本トータライフ協会のメンバーしかいないだろう。

 メンバー達はそれぞれの個性と感性を研修会でぶつけ合い、互いのソフトを提供し合う。そして、昇華されてレベルが日々に向上するが、その中に「知的所有権」に帰属することが多いのも特徴であり、今後、これらがいよいよ注目されてくると確信している。

 さて、仕入れ業者さんから拝聴した話で、面白くて恐ろしい話があったので紹介申し上げる。

 遺族から「無宗教でお願いします」と伺ったある葬儀社さんが、無宗教形式の祭壇を飾り、通夜の時間を迎えた時、遺族や親戚さん達から信じられない言葉が出てきて驚いたそうだ。
 
 それは、「お寺さんは、何時に来られるのですか?」と言われたから。

 確認してみると、遺族がおっしゃった「無宗教」との考えは、仏教だったら何でもよいということで、「宗派には捉えられませんから」ということであった。

 これが葬儀社の勝手な思い込みにつながる原因となったが、新しいタイプの「誤解の発生」であり、我々も気をつけなければならない教訓の出来事でもあった。

 その葬儀社さん、すぐに近くのお寺さんに来ていただいたそうで事なきを得たが、さぞかし衝撃を受けられたものと同情している。

無宗教という言葉だけが飛び交っている感じもする。無宗教葬儀の形式にかたちはないが、日本トータライフ協会のメンバー達が提供する形式は、今、確実に日本のトップレベルにあると言われている。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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