2003-05-05

日付が変わる前に   NO 420

夕方からホテルに行った。ゴールデンウイークの最終日で、家族連れの多くて込み合っている。戦争やSARSの風が吹き荒れない幸せな光景で、笑顔や会話が弾んでいる。

 エレベーターで5回に上がりバンケットルームに向かう。中から明るい声が聞こえてくる。今、中で法要の「お斎」が行われている。

過日に社葬を担当させていただいたお客様で、時の流れに満中陰の日を迎えられたのである。

ご遺影が飾られたご祭壇には、故人がお好きであられた焼酎がお供えされ、皆さんがご生前の思い出話に花を咲かせておられたようで、社葬の際にも感じた本当にあたたかくて素晴らしいご家族であることを今日も感じた。

故人は、こんなご家族のことをきっと誇りにされておられるだろうが、「死に様」は「生き様」という言葉のように、こんなファミリーを築かれた立派な人生に、改めて敬意を表しながら手を合わせた。

 皆様がお帰りになる時、施主様側がご親戚の方々にお声を掛けられる光景が目前であったが、こんなほのぼのとした雰囲気は久し振りで、「担当させていただいた葬儀が終えられた」と、ほっとした瞬間でもあった。

 さて、SARSが猛威を振るう中国だが、冠婚葬祭に大きな影響を及ぼしているそうだ。

 SARSで死亡された方のご遺体は、家族が引き取ることは出来ず、行政側で火葬されているとのこと。悲しみが二重三重に倍加するような事態となっており、わが国で発病や流行がないことを祈っている。

 明日は定期健診で病院に行くが、連休明けで混雑していることだろう。ちょっと早めに行って待つ覚悟をしている。

 一方で、今、少し目を傷めている。医師から貰った目薬を点しながらパソコンに向かっているが、どうやら限界のようだ。時計を見ると数分で日付が変わる。

 今日は、この辺でエンターボタンを押すことにしよう。
久世栄三郎の独り言(携帯版)
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